2008-01-19 身近な安全 ＜１＞
_ [身近な安全]【紙面特集（１）】 災害ボランティア団体・ＲＨＳ瀬戸内
ブログ「わいわい討論」の新テーマは「身近な安全」。６４３４人が犠牲となった阪神大震災から、１７日で１３年がたちました。災害や犯罪などから身を守り、安心して暮らすために自分にできることは何か。初回は、災害ボランティア団体「レスキューハートストック（ＲＨＳ）瀬戸内」について紹介します。（まんてん）
炊飯袋で訓練も楽しく 「地域力」再生のきっかけに
ＲＨＳ瀬戸内は、２００１年に起きた芸予地震をきっかけに結成。広島県を中心に山口県や岡山県などの３０―４０代の会社員や看護師など約２０人がメンバーです。四輪駆動車などで被災地へ入り、ボランティアセンターを手伝ったり、スコップや高圧洗浄機などの物資を提供したりしています。
■パンやカレーも
活動の一環として、ハイゼックスと呼ばれる、縦３０センチ、横１０センチのポリエチレン製非常用炊飯袋（通称・猫袋）を炊き出し訓練を行う団体に無料で配布しています。袋に印刷されている線まで洗った米と水を入れて、空気を抜いて袋の口をしばり、約３０分湯せんにかけると約１合のご飯が炊き上がります。
梅干しや塩昆布を入れれば味付けも可能。メンバーの会社員朝野千明さん（４４）お薦めのじゃこ飯は、めんつゆとちりめんじゃこなどの乾物だけで作れます。また他の災害ボランティアグループなどのアドバイスで、蒸しパンやカレーなども作れることが分かってきました。カレーは野菜やルーなどを火が通りやすいように小さく切って水と一緒に入れるだけ。ご飯と同じように加熱します。
鍋に入れる炊き上げ用の水は、くみ置きの水などでも大丈夫なので、災害時の水不足に威力を発揮。個別に調理できるので、年齢や好み、アレルギーの有無などによって、堅さを調節したり、中に入れる具を変えたりすることもできます。
■無料配布続ける
配布の条件は(1)いつ、どこで、何人規模の訓練を行うかを知らせる(2)訓練の写真と簡単な報告を送る(3)送った写真をＲＨＳのブログで公開することを承諾する―の３点。訓練の規模の大小は問わず、参加人数の２倍の猫袋を提供します。
猫袋は、０６年９月に業者に依頼し１万枚を製作。口コミやインターネットの効果でこれまでに４０件以上の提供依頼がありました。約１年で在庫がなくなり、昨年末に３万枚を追加注文しました。制作費は１枚約５円。備蓄を希望する自治体に業者を紹介したことはありますが、販売は考えていないそうです。
１８日には広島県海田町社会福祉協議会の依頼で１４０枚を提供。ボランティア交流会の参加者が塩昆布入りご飯と蒸しパンを試食しました。海田町中店の保育士渡部ミサヲさん（６３）は「災害時に温かい物が食べられるのはいいですよね」と話していました。
朝野さんが繰り返すキーワードは「楽しむこと」。提供したレシピを忠実にまねて作るよりも、メニューや分量を自分たちで工夫していろいろ試してほしい、と考えています。「たとえ訓練であっても、まず楽しんでほしいんです」
■つながりが力に
「猫袋をきっかけに昔の日本にあった『地域力』を思い出してもらえたら」と朝野さんは願っています。訓練を通して、地域で使う鍋などの場所を確認し、住民同士のつながりを強めることが災害時では大きな力になります。ボランティアとして、何度も被災地に出向いた経験が導き出した「結論」です。
猫袋を紹介しているＲＨＳ瀬戸内のブログはhttp://cat-hand.org/hizex/
【写真説明】猫袋を手に「小規模少人数の訓練でもＯＫ。気軽に問い合わせを」と話す朝野さん
【写真説明】材料を入れた猫袋を湯せんにかけ３０分加熱
【写真説明】猫袋で作ったご飯と蒸しパンを取り分けるボランティア交流会の参加者
_ [身近な安全] ご意見・情報をお寄せください
「わいわい討論」の新テーマは「身近な安全」です。最近、関心を呼んでいる食の安全をはじめ、子どもの安全、地域の安全―。安心して暮らすためにはどうすればいいのでしょうか。皆さんの思いや、安全を守るための個人や地域での活動、役立つ情報などをお寄せください。ブログ会員の方は、直接ブログに書き込んでください。
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2008-01-15
_ [身近な安全]２００７年１２月２５日付の中国新聞朝刊に、こんな記事がありました。
「土砂災害警戒、３１６９ヵ所に 県、急傾斜３０６ヵ所追加指定」
広島県が、土砂災害防止法に基づく「警戒区域」に、広島、福山、三次市内の急傾斜地計３０６カ所を２５日付で追加指定。２００２年度の指定開始以来、県内の指定区域はこれで１３市町の３１６９カ所となったそうです。
そして最も気になったのは「県内には原則高さ５メートル以上、こう配３０度以上の「土砂災害危険個所」が、都道府県で最多の３万１９８７カ所ある」というくだり。都道府県で最多？！全国的に見て多いというのは聞いたことがありましたが最多とは…。
警戒区域の指定は、県内で死者３１人、行方不明者１人を出した１９９９年６月の「６・２９豪雨」を教訓に施行された土砂災害防止法に基づき、都道府県が２００２年から着手。 基礎調査は１７年度までかかり、最終的な指定区域数は５万カ所に迫る見込みです。
県のホームページに指定区域の地図があるということで、思わず自分が住む町を確認。近隣に危険個所はありましたが、自宅とは少し離れていたのでひとまずホッとしたものの…。
自分が住む家が無事なら、それでいいのでしょうか？
目の前に被害を受けた家があったとしたら、それを放っておけるのか？あるいは自分に何ができるのか？
指定地区を確認できる「土砂災害マップ」（広島県ホームページ）はこちら。皆さんも確認してみてください。（まんてん）
2008-01-13
_ [わが家の正月料理]遅れてきた正月？
編集部に「月草」さんから、正月料理の写真が届きました。
残念ながら紙面には間に合いませんでしたが、ブログでご紹介します。
■email from 「月草」さん
３人分のおせち料理です。大家族が揃って食卓を囲むお宅を羨ましく思いながら、人数分だけの酢レンコン クワイ…と、こまごまと作りました。
◇
どうしても欠かせないのが、鰤と数の子、そして何故か…ナマコです。
◇
わが家では一年一度だけ お正月にいただく”ナマコ”です。
”言祝ぎ”でもなかろうし…
”ナマコの口が裂けている”と古事記にも出てくるように、固く口を閉ざした頑な感じのする”なまこ”を不思議な思いで今年もいただきました。
2008-01-12 わが家の正月料理 ＜５＞
_ [わが家の正月料理]【紙面特集（５）】 家族の食べたい物作る くりきんとん・煮豚・田作り
２００８年正月、皆さんの家庭の食卓には、どんなお節や雑煮が並んだでしょうか。今回はちゅーピー特派員で主婦の堀口綾子さん（３７）＝呉市＝に、実際に作った正月料理を披露していただきました。メールや郵送でお寄せいただいた正月料理の写真も併せて紹介します。（まんてん）
◆呉の主婦 堀口さん 父の古里北海道の味も ◆
今年もやってきました。年に一度、私がエプロンをつける日です。毎年、ホテルやデパートのお節に心奪われますが、夫と娘たちの熱いリクエストに負けてしまいます。
実家の母が毎年お節を作るのを見て育ちました。３０日から殺気立った様子で大掃除とお節作りの作業を並行させる母を見て「私は絶対優雅な年末をすごしたい。お節なんて…」と思っていましたが、やっぱり親子ですね。すっかり母の姿そのものになっています。
３０日は、家族総出で買い出しに出掛けます。冬ごもりするかのごとく、かごにいくつも肉や野菜を詰めていきます。毎年作るものは決まっています。１０年近く続いているもはや「行事」なので、家族の手際もいいものです。
メニューは、くりきんとん、田作り、煮豚、煮しめ、紅白なます、タラの子あえ。くりきんとんは友人がおいしく煮てくれる黒豆と交換するため、たくさん作ります。芋は裏ごしに泣かされていましたが、一昨年購入したハンディータイプのフードプロセッサーで劇的に作業が楽になりました。
煮豚は家族が大好きな一品です。豚の肩ロースを塩こしょうで焼き付けます。ネギの青い部分を何本かとショウガスライスを鍋に入れ、焼いた肉を入れます。味はしょうゆとみりん。同量です。鍋の大きさや肉の大きさに合わせて入れます。全部つからなくても、半分くらい隠れれば大丈夫です。後は強火にかけ、グラグラしたら弱火で５０分煮ます。
煮足りなくても、後で電子レンジにかけられるので簡単。タレは煮汁です。余った肉やタレをラーメンやチャーハンに入れても絶品です。お節に飽きたころ活躍します。
父が北海道出身なので、北のお節「タラの子あえ」も作るようになりました。細切りのダイコン、ニンジン、こんにゃくをタラの子で煮ます。生のタラの子が手に入りにくいので、私は毎年、魚屋さんに頼んでいます。実家では、新巻きザケとダイコン、ユズ、麹（こうじ）を幾重にも重ねる「いずし」も作ります。どちらも魚入り。さすが北海道ですね。
わが家は「自分たちが食べたい物を作る」に徹しています。ですから、彩りは多少悪いかもしれません。大みそかは忙しくぎりぎりまで台所に立っていますが、正月三が日はレンジだけが働いています。
アメリカにいる妹も何とか材料を調達して同じメニューを作っています。今年は娘たちも一緒に台所で洗いものや味見の手伝いをしてくれました。いずれ娘たちも同じようにお節を作ってくれるとうれしいです。（堀口綾子）
【写真説明・上】手作りのお節料理が並んだ食卓を囲む堀口さん一家
【写真説明・下】新巻きザケやダイコンを重ねて作った「いずし」
_ お薦めレシピ「タラの子あえ」
【材料＝１０人分】
生タラコ（塩漬けでないもの）１０腹、ダイコン１本、ニンジン２本、こんにゃく１枚、しょうゆ大５、三温糖大３、酒少々、だしのもと適量
【作り方】
（１）ダイコンとニンジンは、できれば前日に細切りにしておく（水分が抜けて味がしみやすくなる）。こんにゃくも細切りにする。
（２）タラコは一度湯通しする。
（３）油で材料をいためてから、だしの素と酒を加える。
（４）三温糖としょうゆで味付けする。野菜が軟らかくなるまで２０分くらい煮る。
_ （＾０＾）読者からの写真や絵手紙（＾０＾）
■「妙」さん
「これがなきゃ 一年始まりません」
夫婦２人ですが 毎年 おせちは作っています。家庭で作ったおせちが一年の元気のスタートです。煮しめは 我が家では おでんにしてアツアツを食べます。
■「キッチンママ」さん
毎年暮れの２８日頃より１月５日くらいまで、家族の帰省、来客と３度くらい正月料理を作ります。写真Ａは１月１日のもの、写真Ｂは１月４日に作ったお節です。
目新しいものはないのですが、だいたい手作りのものに出来合いののものを一緒に盛りつけます。家族や来客の健康と、１年の幸せを願い台所に立っています。黒豆、田作り、なます、雑煮、だて巻き、松風焼き、巻きずし等です。
母、義母の正月料理を手伝いながら、あちこちからレシピも集め、少しずつメニューも増えてきました。
来客が帰った後、メニューをメモして正月が終わります。記録しておいたメニューを参考にして翌年のお節作りをします。
■広島県世羅町の松村明美さん
毎年わが家では、お節は手作りです。年末クリスマスを過ぎると少しずつ材料を揃え、夕食前後に時間を見つけては作ります。こうしておくと、正月のうちに親戚や子ども、孫、兄弟が来てもあわてることなくもてなすことができるので安心です。
また、１２月に入ると今年のお節は何をしよう…と考えるのも楽しみのひとつです。年末に嫁が帰ってきてくれ重詰めを工夫しながらやってくれます。これもまたいいものです。
そしてなにより、一品一品に思いを込めて作ったお節を囲んで「おいしいね」と言って食べてくれる家族団らんの笑顔がなによりうれしいことです。今年も健康でお節を作ることができたことに感謝です！
特に矢羽根かん、だて巻き、牛肉巻き、三の重の野菜の煮しめはひとつひとつこだわって作ります。
■岩国市の河村和恵さん
「岩国寿司もどき」
今年はこれまで母の作ってくれていた岩国寿司に挑戦してみました！
伝統の岩国寿司は何段にも重ねるのですが、それは年季が必要なので手始めに一段です。味の方は好評でした！
そろそろ郷土料理を会得して振舞えるようになりたい年代となってきました。
■広島市安佐北区の島本久美子さん
「わが家のおせちとお雑煮」
子育てをしながらのおせち作りは大変ですが、主人の協力（子守り）を得て、かつ電子レンジや圧力鍋など便利な道具を使って毎年おせちを作っています。
５歳の長男は栗きんとん、２歳の長女は黒豆を特に気に入って食べてくれました。おせちの味だけでなく、一品ごとに込められた意味も伝えていきたいと思います。
■大竹市の沖野理沙さん
「思い出の正月」
幼い頃のお正月はいつも両親の古里高知でたくさんの親戚達と皿鉢料理（土佐の郷土料理）を囲み、ユズの香りいっぱいのお寿司をいただいていました。そのユズのお寿司が懐かしく、母に配合を聞きながら２日がかりで皿鉢風に作ってみました。
なますととユズを半々に、焼きサバとショウガ等で作った寿司飯で、２種類の巻きずしと豆の押し寿司を作りました。懐かしい香りで母もとても喜んでくれました。
■尾道市の小畑知恵子さん
「２００８版小畑家のおせち」
毎年元日に集合しおせちを囲み賑やかに過ごします。今年は１５人プラス２か月の初孫も加わり明るく２００８年がスタートしました。
おせちにぶりと紋合いかのさしみ。作るのは大変だけどみんなよろこんでくれます。
■福山市の「藤田天眼」さん
京都に住んでいたころ食べた味を再現しようと、すまし汁と一緒に毎年チャレンジしています。丸もちとそうめんは別にゆで、ギンナン、エビ、クワイは蒸します。昆布だしに白みそで味を調えたつゆと合わせ、京ミズナと鞆のタイかまぼこを飾ります。
_ 次回から新テーマ「身近な安全」
「わいわい討論」の新テーマは「身近な安全」です。最近、関心を呼んでいる食の安全をはじめ、子どもの安全、地域の安全―。安心して暮らすためにはどうすればいいのでしょうか。皆さんの思いや、安全を守るための個人や地域での活動、役立つ情報などをお寄せください。ブログ会員の方は、直接ブログに書き込んでください。
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※１２日付中国新聞朝刊「ふれあい」面にも掲載しています。
2007-12-29 わが家の正月料理 ＜４＞
_ [わが家の正月料理]【紙面特集（４）】 子へ孫へ伝える家庭の味
「わが家の正月料理」をテーマにお届けしている「わいわい討論」。クリスマスも終わり、今年も残りわずか。大掃除やお節作りなど、迎春準備もいよいよ大詰めを迎えます。年内最後となる今回は、地域に伝わる昔ながらの「古里の味」をご紹介します。（まんてん）
◆三次地方 華やかブリ雑煮 ◆
「広島に来て初めての正月を迎えるにあたって、こちらではどんなお雑煮を食べているのだろうと疑問に思いました」―。ブログ「わいわい討論」に「おかちゃん」さんから、こんなコメントが届きました。
広島市西部で生まれ育った私は、イリコと昆布でだしを取ったすまし汁に、カキとかまぼこ、セリを入れ、ユズの皮をのせたシンプルな雑煮を食べて育ちました。味付けも入れる具も、地域や家庭によってさまざまな雑煮。例えば広島県北部はどんな雑煮が食べられているのでしょう？ 三次市三次町の主婦安藤秋子さん（６７）に「わが家の味」を紹介していただきました。
入れる具は、ブリやダイコンなど９品。偶数は割れるから縁起が悪いと、具の数を奇数にする家が多いそうです。自家製の焼き豆腐や甘辛く味付けした牛肉を入れたり、スルメイカでだしをとったりと、家庭によってバリエーション豊か。
安藤さんの雑煮は、おしゅうとめさんから習ったとのこと。ダイコンは皮をむいて三分の一を輪切りにし、残りはイチョウ切りに。ニンジンも皮をむき、輪切りにして梅型で抜いて、抜いた残りも一緒に煮ます。「底に敷くと、もちが器にくっつかないでしょ」。セリは、ホウレンソウをゆでたものやミツバでも代用できます。
ブリは塩を振り、熱湯をかけて表面に軽く火を通すと臭みが抜け、だしが濁りません。昔は鮮魚店で塩を振ったブリを１匹丸ごと買い、最初は雑煮や刺し身で食べ、その後はあら炊きやブリ大根にして１カ月近くかけて食べたそうです。
「子どものころは冷蔵庫なんてなかったから、軒下にぶら下げて保存してましたよ」と、三次で生まれ育った夫の勝章さん（７１）。
出来上がった雑煮は、ボリュームたっぷり、味付けはあっさり。いろんな具からだしが出て風味豊かです。栄養が偏りがちな正月も元気に過ごせそうです。
この正月は、安藤さんの子どもや孫が、仕事や部活動の都合でばらばらに帰省するため、だしや具をつぎ足して何度も作ります。「孫たちは牛肉やタマネギを入れた雑煮を喜ぶけど、これも作りますよ。少しずつ教えていかなきゃいけないし、『わが家の味』ですからね」。安藤家代々の味は、しっかり次の世代へ引き継がれていくようです。
【写真説明】出来上がった雑煮を器によそう安藤さん
_ お薦めレシピ「雑煮」
【材料＝４人分】
丸もち８個、ブリ２００グラム、ハマグリ８個、ダイコン２００グラム、ニンジン５０グラム、ゴボウ１００グラム、紅白かまぼこ各４切れ、セリ１／２束、水６カップ、昆布１５センチ、かつお節２０グラム、薄口しょうゆ大３、塩ひとつまみ、みりん大１
【作り方】
（１）昆布とかつお節でだしをとる。
（２）ダイコンは５ミリの厚さに切り、丸のままとイチョウ切りのものを作っておく。ニンジンは５ミリの厚さに切り、梅型で抜く。ゴボウはささがきにする。
（３）ブリは食べやすい大きさに切り、塩を振って熱湯をかける。ハマグリは洗っておく。
（４）だしを火にかけて野菜を入れ、軟らかくなったらブリを入れる。火が通ったらハマグリを入れ、しょうゆ、塩、みりんで味を調える。
（５）分量外の水を沸かして、もちを入れる。沸騰させないよう弱火にして交ぜながら、軟らかくなるまで煮る。
（６）丸形のダイコンを底に敷き、具ともちを器に盛る。５センチに切ったセリとかまぼこをのせ、だしをかける。
_ 池田さんのレシピ 「まんてん」が挑戦
◆岩国レンコン入り「三杯」◆
結婚当初は、年末に大竹に帰るたびに義母と一緒に作っていましたが、数年前からは池田さんが作っています。今回は池田さんに作り方を聞き、私が挑戦しました＝写真。
用意するのはレンコン、ナガイモ、酢で締めたコノシロ、ショウガ、ニンジン、ユズ。レンコンは「絶対に岩国産」。歯応えがあって味なじみがいいのだそうです。味付けは砂糖と酢。塩とうま味調味料は好みで加えます。
レンコンは５ミリの厚さに切り、酢水にくぐらせます。沸騰させた酢水でさっとゆで、水気をよく切って熱いうちに砂糖と酢であえます。ナガイモも同様にレンコンと合わせます。どちらも歯応えを残すため、ゆですぎないのがこつだとか。
コノシロは１センチ幅に切り、加えます。ショウガは針ショウガにし、ユズは皮を千切りに。果汁も使います。ニンジンは薄切りにし梅型で抜き、レンコンとナガイモに加えて混ぜます。
「味が落ち着くように、作ってから二晩は置いてくださいね」。池田さんは毎年、１２月３０日までには作っておくそうです。
出来上がった「三杯」は、レンコンとナガイモの歯応えが心地よく、コノシロのわずかな塩味がアクセントになっています。ユズとショウガの風味が酢の刺激を抑えて、酢の物が苦手な私でも、はしが進みました。
おしゅうとめさんから嫁へ引き継がれた味。「長男が結婚したら、お嫁さんに教えたいけど、残念ながらまだ予定はなさそう」と池田さんは笑って話していました。
_ 正月料理の写真を募集！
２００８年正月、あなたの家の食卓に並んだ正月料理の写真を募集します。お節や雑煮など何でもＯＫ。できるだけアップで撮影し、名前、ハンドルネーム（希望の場合）、タイトル、コメントを添えて、電子メールまたは郵送で左記のふれあい＠編集部までお送りください。１月８日必着です。
寄せられた写真は、１２日付の朝刊「わいわい討論」とブログで紹介します。また引き続き、わが家自慢のお節や雑煮のレシピ、正月料理には欠かせない定番メニューなどのエピソードもお待ちしています。（ふれあい＠編集部）
〒７３０−８６７７ 広島市中区土橋町７の１、中国新聞ふれあい＠編集部
ファクス０８２（２３６）２４６１ 電子メール「わいわい討論」
※２９日付中国新聞朝刊「ふれあい」面にも掲載しています。
2007-12-22 わが家の正月料理 ＜３＞
_ [わが家の正月料理]【紙面特集（３）】 自己流反省・初めて挑戦
３回目を迎えた、わいわい討論「わが家の正月料理」。これまでマンネリ防止の新メニューや洋風お節などを紹介してきましたが、今回は基本に返って伝統的な和風のお節にスポットを当ててみました。（まんてん）
◆伝統的和風 シェフに学ぶ ◆
まめに働き、まめ（健康）に暮らせるようにと願う黒豆、子孫繁栄の思いを込めた数の子、かつてイワシを田畑にまいて肥料にしていたことから五穀豊穣（ほうじょう）を意味する田作りの「祝い肴（ざかな）三種」をはじめ、お節には、それぞれの料理に幸せを願う意味が込められています。
祝い肴や、口取りと呼ばれる、かまぼこやだて巻き、くりきんとんなどが入る「一の重」、焼き物、酢の物の「二の重」、煮物を詰めた「三の重」からなる一般的な三段重。これにおとそ、雑煮が加われば立派な新年の食卓です。
そんなお節料理の基本を学ぶ教室が、広島市西区横川町３丁目のスーパー「フレスタ横川店」でありました。「毎年自己流で作っているので、ちゃんとした作り方も覚えたい」「娘が嫁ぐまでは一生懸命作っていたけど、最近はあまり作っていなかったから」「今年初めて作るので一から学びたい」―。いろいろな思いを抱いて主婦や会社員らが集まりました。
講師の池尻悦二シェフ（５４）＝写真・右＝が「お節とは、もともと神様にお供えした料理のお下がり。家族で食卓を囲みながら、伝統的な日本食の良さを見直してください」と呼び掛けました。
この日のメニューは、黒豆、数の子のべっこう漬け、田作り、たたきゴボウ、エビのつや煮、だて巻き、サーモンの奉書巻き、根菜の煮しめ、梅ニンジンの９品です。
黒豆は、調味料と洗ったさびくぎを入れた鍋に一晩漬け、その後、強火にかけます。煮立ったら火を弱めて落としぶたをし、６―８時間。まめに差し湯をして煮汁をひたひたに保つのが、しわを防ぐこつです。今年は黒豆の生育が悪く、全体的に高値になりそうだとか。くぎを入れるのは豆の黒い色をきれいに出すため。手に入らなかったら、鉄の鍋を使ったり、漬物用の鉄玉を入れたりしてもよいそうです。
「数の子のべっこう漬け」は、塩数の子を４−５時間塩水につけて塩抜きをし、薄皮を取り除きます。いったん煮立てて冷ました酒で洗い、漬け汁に漬け込みます。数の子は身が厚く、卵の粒がはっきりしたものを選びます。
「黒豆はのどにいいから、残ったら煮汁を薄めてうがいにどうぞ。豆をつぶして寒天を混ぜればゼリーに」「煮しめのサトイモは包丁の背で皮をそぐとぬめりが出ません」「大根は皮の近くに繊維が多いので、煮物やかつらむきにするときはけちらないで厚くむくこと。皮はきんぴらがおいしいですよ」。シェフのアドバイスを受けながら着々と料理が完成していきます。
出来上がった料理を各自で皿に盛りつけて試食タイム。「昔は除夜の鐘を聞きながら巻きずしを作ったものよねえ」「うちのしゅうとめは、残った煮しめを雑煮に入れたり天ぷらにしたりしてたのよ」。それぞれの家庭の正月料理について話が弾みました。
結婚して初めて九州の夫の実家に帰省する広島市西区楠町の会社員原島雅己さん（２８）は「おしゅうとめさんに何か頼まれても自信を持ってできそう」とうれしそうに話していました。
【写真説明】池尻シェフ（左端）から、だて巻きの巻き方を学ぶ参加者たち
_ お薦めレシピ
★エビのつや煮【材料＝４人分】
【作り方】
（１）エビは殻付きのまま頭と尾をしっかり押さえて腰を曲げる。第２関節中央に竹ぐしを差し入れ、背わたを引き出して取り除く。頭の先とひげ、尾の先を切りそろえる。
（２）鍋に煮汁を合わせて煮立て、（１）のエビを一度に入れてすぐふたをする。
（３）３分程度、全体が赤くなるまで煮る。加熱しすぎると固くなるので注意。
（４）菜ばしで押さえながら「つ」の字に形を整え、バットなどに広げて冷ます。
【材料＝２本分】
【作り方】
（１）ごま油以外の材料をすべてミキサーにかける。
（２）卵焼き器を熱して、油をなじませる。（１）の卵液を流し入れ、ふたをして時々鍋を揺すりながらごく弱火で表面が乾くまでじっくりと焼く。
（３）（２）をひっくり返し、卵焼き器を動かしながら中火で軽く焼き色をつける。
（４）焼き上がったら巻きすで巻き、輪ゴムで全体をとめて冷ます。冷めたら両端を切り落とし、厚めに切り分ける。
★根菜の煮しめ
【材料＝４人分】
タケノコ４００グラム、サトイモ４００グラム、レンコン２００グラム、だし１０カップ、砂糖６０グラム、薄口しょうゆ大６、塩少々
【作り方】
（１）レンコンは皮をむき、５ミリ厚さの輪切りにする。タケノコは乱切り、サトイモは天地を切り落として六方にむく。
（２）鍋にたっぷりの水と酢少々を入れ、あくを取りながら（１）を下ゆでする。ゆであがったら水にさらし、水気を切っておく。
（４）煮上がる少し前に塩を入れ、煮汁がひたひたになるまで煮込む。
★梅ニンジン
【材料＝４人分】
ニンジン２５０グラム、だし１カップ、砂糖１０グラム、薄口しょうゆ大１と１／３、梅肉５グラム
【作り方】
（１）ニンジンは１センチの厚さに切って梅型で抜き、花びらの谷間から中心にかけて包丁の根元で切れ目を入れ、斜めに薄くそいで花形にする。
（２）（１）を鍋に入れ、かぶるぐらいの水を注いで竹ぐしがスーッと通るくらいまでゆでる。
（３）だし、砂糖、しょうゆを鍋に入れて合わせ、水気を切った�△離縫鵐献鵑魏辰┐銅絏个砲�ける。
（４）３−４分煮て梅肉を加え、全体を絡ませ火を止める。そのまま冷まし味を含ませる。
★黒豆
【材料】
【作り方】
（１）黒豆はごみを取り除き、水洗いする。
（２）ホーローかステンレスの鍋に熱湯、薄口しょうゆ、砂糖を入れ、静かに混ぜて砂糖を溶かす。その中に（１）とガーゼ（お茶パック）に包んださびくぎを加えて一晩おく。
（３）（２）の鍋を強火にかけてアクを取り除き、煮立ったら火を弱め、紙で落し蓋をして、煮立たないぎりぎりの火加減にして、さらに鍋に蓋をして６〜８時間煮込む。豆が常に煮汁に浸っているように、水分が少なくなれば、お湯をたす。
（４）豆をひとつつまんでみて、指先で楽につぶれる位の柔らかさになれば火を止め、そのまま煮汁につけたままの状態で冷まし、味を含ませる。
★サーモンの奉書巻き
【材料＝４人分】
【作り方】
（１）大根は皮を厚めにむいて円筒状にする。薄く、かつらむきにして、塩水にくるりと巻いて入れ、しんなりするまで１０分程度漬ける。
（２）甘酢の材料をあわせて鍋にいれ、ひと煮立ちさせて冷ます。
（３）（１）の大根の水気を軽く拭き、（２）に入れて一晩おき、しっかりと味を馴染ませる。
（４）汁気をふいた（３）の大根でスモークサーモン4枚を端からきっちり巻き込み、形をととのえる。
（５）（４）をさっとゆでた三つ葉の茎で結び、一口大に切り分ける。
★たたきごぼう
【材料＝４人分】
【作り方】
（１）ごぼうはたわしで水洗いし、鍋に入る長さに切って、酢水に１０分間さらす。すりこぎで軽くたたき、繊維を柔らかくして４〜５センチの長さに切る。
（２）鍋に酢を加えた水と（１）のごぼうを入れて火にかけ、煮立ったら弱火にして竹くしがすっと通るくらいまで柔らかくなればザルにあげる。
（３）白ごまは焦がさないようにフライパンでいり、すり鉢でする。
（４）に調味料を加えて混ぜ、水気を拭き取ったゆでたての熱いごぼうを和え、冷めるまでおいて味をなじませます。
【材料＝４人分】
【作り方】
（１）ごまめはわれたものや、混じっているゴミを取り除き、フッ素樹脂加工のフライパンに入れて弱火にかけ、菜箸で全体を混ぜながらじっくりと気長にいる。ポキッと折れるくらいになれば取り出す。
（２）フライパンをペーパーなどで拭き、砂糖、薄口しょうゆ、みりん、酒を入れて火にかけ、焦がさないようにゆすりながら、泡がたってくるまで煮詰める。
（３）（２）のフライパンにいったごまめを加え、手早く全体を絡め、火からおろす。
（４）油を薄く塗ったバットにごまめを熱いうちに広げて冷ます。好みで白ごまを少々振る。
【材料＝４人分】
【作り方】
（１）かずのこは塩水につけ、途中で水を替えながら４〜５時間おいて塩抜きをする。
（２）ほんのり塩気が残るくらいになったら、薄皮をきれいに取り除く。
（３）（２）をボウルに入れ、ひたひたの酒を注いで酒洗いをし、水気をきれいに拭き取る。
（４）漬け汁を沸騰させ、かつお節をいれて火を止め、冷まして漉して置く。
（５）密閉容器に冷めた漬け汁と（３）のかずのこを漬け込む。その上にキッチンペーパーをかけ、ふたをして冷蔵庫に入れて味をなじませる。
_ 正月料理の写真を募集！
２００８年正月、あなたの家の食卓に並んだ正月料理の写真を募集します。お節や雑煮など何でもＯＫ。できるだけアップで撮影し、名前、ハンドルネーム（希望の場合）、タイトル、コメントを添えて、電子メールまたは郵送で左記のふれあい＠編集部までお送りください。１月８日必着です。寄せられた写真は、１２日付の朝刊「わいわい討論」とブログで紹介します。また引き続き、わが家自慢のお節や雑煮のレシピ、正月料理には欠かせない定番メニューなどのエピソードもお待ちしています。（ふれあい＠編集部）
〒７３０−８６７７ 広島市中区土橋町７の１、中国新聞ふれあい＠編集部
ファクス０８２（２３６）２４６１ 電子メール「わいわい討論」
※２２日付中国新聞朝刊「ふれあい」面にも掲載しています。
2007-12-15 わが家の正月料理 ＜２＞
_ [わが家の正月料理]【紙面特集（２）】 和洋折衷でお節に彩り
シェフの豪華重箱 人気
先週から始まったわいわい討論の新テーマ「わが家の正月料理」。祝いばしでいただく純和風なお節もいいけれど、たまにはナイフとフォークで楽しむお節はいかが。今回はワインが似合う洋風正月料理と和洋折衷の「欲張りお節」を紹介します。（まんてん）
広島市中区の広島アンデルセンでは、豪華な和牛ローストビーフや車エビなどをメーンに、オリーブ焼きやエスカベッシュ（洋風南蛮漬け）などの洋風オードブルを重箱に詰めた「シェフの特選おせち」を販売しています。
３段で５万２５００円、１段ずつでも購入できます。「こちらを購入していただいて、黒豆や煮しめなどの和風のお節は自宅で作るといった使い方もされているようです」と販促企画室の高木亜希子係長。
また、来年のえとであるネズミの焼き印を押したり、ネズミをかたどったりしたパンを用意。ラベルに漢字や和風の模様があしらわれている国産ワインなども準備、日本の正月らしさも演出した食卓を提案しています。
そのほか、デンマークの伝統的な祝い菓子「クランセカーガ」や、中に小さな陶製のおもちゃが入ったフランスのパイ菓子「ガレット・デ・ロア」も販売。切り分けた時、おもちゃが当たった人には一年間幸運が訪れるとされているそうで、「親類や友人と、楽しい時間を過ごす小道具としていかが」（高木係長）と薦めています。
和洋折衷メニューで知恵を絞るのは、広島市中区の洋食店「広亭タナカ」。１５年前から和風と洋風のお節を１段ずつ重箱に詰め、牛ほお肉のシチューとカレーを別の容器に入れたお節を販売、人気を集めています。
和風の重は、３日かけて煮る黒豆をはじめ、数の子、なますなどスタンダードな内容。洋風は得意のオマールエビやローストビーフ、ホタテのグリルなどを並べます。和洋の献立は合わせて１５種類。「うちは３世代のお客さんが多いから、和食と洋食両方あった方が喜ばれるんです」とシェフの田中恒士さん（６２）＝写真。
レストランの常連からの注文が半分以上を占めるそうだ。「店で食べるそのままの味を味わってもらいたい」と、長く保存するために味付けを濃くしない代わりに、加熱時間を微妙に変えるなどシェフならではの工夫を凝らします。
昨年は２５０セットを販売。２６日の年内営業終了から３１日の引き渡しまで、店のスタッフ７人に加え、娘、その友人の手も借りて総勢２４人で作り上げました。「これだけの種類を家庭で作ろうと思ったら大変。ご主人が『正月ぐらいは嫁さんに楽さしてやらんとね』って買いに来るんです」
今年の販売予定分は１２月上旬で完売した。「大みそかに直接手渡しするのが毎年の楽しみ」と、大量の食材の注文と作業効率アップに思いを巡らせています。
【写真説明（左上）】広島アンデルセンが販売する洋風メニューのお節
【写真説明（右上）】デンマークの菓子「クランセカーガ」
【写真説明（右下）】和洋のメニューを１段ずつ詰めた広亭タナカのお節料理
_ 自慢のレシピや定番メニュー教えて
幅広い世代が集まる新年の食卓。わが家自慢のお節や雑煮のレシピ、正月料理には欠かせない定番メニューを募集します。毎年楽しみにしているお気に入りの店など、外食やお取り寄せのエピソードなども、ふれあい＠編集部へお寄せください。
ブログ会員はもちろん、会員以外の方のご意見も大歓迎です。電子メールやファクス、郵送でも受け付けます。住所、名前（およびハンドルネーム）、年齢、電話番号を明記して下記のあて先へお送りください。（ふれあい＠編集部）
〒７３０−８６７７ 広島市中区土橋町７の１、中国新聞ふれあい＠編集部
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※１５日付中国新聞朝刊「ふれあい」面にも掲載しています。
2007-12-08 わが家の正月料理 ＜１＞
_ [わが家の正月料理]【紙面特集（１）】 普段の食材で新献立
安心・美味 専門家にこつ学ぶ
ブログ「わいわい討論」の新テーマは「わが家の正月料理」。伝統を受け継いだ変わらぬ味も魅力的ですが、若者や子どもたちにはあまり人気がないとか。マンネリ防止へ、作る側は新メニューの研究に余念がないようです―。（まんてん）
広島県熊野町の熊野町西公民館で開かれた料理教室。毎年この時期に、普段の食材で作れる正月料理をテーマに行われて今年で３回目。今回は近隣の主婦ら１５人が受講しました。
同町の主婦木村光代さん（５１）は「毎年子どもの好きなものばかり作ってしまいがち。昔ながらのものは、見栄えが良くてもおいしくないと食べないんですよね」と正月らしさを残しつつ、若者受けするメニューに期待して参加しました。
今回の献立は、ブリの照り焼き、塩ザケ入り五色なます、錦卵、扇形のし鶏、野菜の煮しめ、アナゴの雑煮の６品。講師の料理研究家柿崎不二子さん（５９）＝写真・右＝が「家庭で食材を見て作るのが一番安心。お弁当や普段のおかずにも使えるものばかりですから、ぜひ覚えて帰って」と呼び掛け、調理をスタート。
「なますはセロリを入れると、食感が変わるし味も締まる。魚はサバやサワラでもいいですよ」「のし鶏はオーブントースターやフライパンでもＯＫ。お弁当には星や花などかわいい形に抜けば子どもも喜ぶでしょ」「ブリの水分はしっかりふき取って。焦げ付くのはフライパンの温度が下がるからなんです」。次々飛び出すヒントに大きくうなずく参加者。熱心にメモする姿も見られました。
約１時間半で料理は完成し、全員で、わいわいと試食しました。毎年参加しているという同町のパート従業員黒田由美さん（３８）は「簡単に作れておいしい。毎年この料理教室でレパートリーを少しずつ増やしています」と話していました。
【写真説明】柿崎さん（右から３人目）から正月料理のこつを学ぶ参加者たち
_ お薦めレシピ
★塩ザケ入り五色なます
【材料＝４−５人分】
【作り方】
（１）塩ザケは皮を取って薄切りにし、Ａに１０分漬けておく。大根、ニンジン、セロリは４センチの千切り。干しシイタケは水で戻し、戻し汁と水でひたひたにしてＢで煮る。白ごまは切りごまにする。
（２）野菜はそれぞれ塩を振ってしんなりしたら水気を絞る。
（３）シイタケは石づきを取り、千切りにする。
（４）�△鉢�と塩ザケをＣであえて盛りつけ、切りごまを振る。
★扇形のし鶏
【材料＝４−５人分】
【作り方】
（１）Ａを鍋に入れて火にかける。はしを５、６本使い、いりつけながら火を通す。すり鉢に移してよくすり、粗熱を取る。
（２）�，硲造鮑�ぜ合わせてすり混ぜる。
_ （＾０＾） ブリは欠かせません／出来合いは楽だけど…
これまでブログなどに寄せられた「正月料理」へのコメントを紹介します。
■「あおいさん」さん
尾道の「桂馬蒲鉾（かまぼこ）商店」の化粧かまぼこを必ず一品入れます。荒神市場（広島市南区）で買うブリがないと正月を迎えた気がしません。雑煮は亡くなった母から受け継ぎました。具材はハマグリ、ホウレンソウ、ユズの葉。しょうゆ味でシンプルですが、ハマグリから出る味が、もちと相性ぴったりです。もちは焼かずに、ことこと煮ます。
■「花子」さん
私が作るのは黒豆と雑煮と煮物くらいですね。あとは主人が毎年ブリを１匹買います。毎年１万円ぐらいのを予約しています。刺し身や照り焼き、塩焼き、ブリ大根などにして食べます。お正月の間は毎日、ブリを食べていますね。だから私も簡単で楽です。つるし柿や数の子も必ず食べます。
■「まめさん」さん
昨年までは親の介護で作る余裕がなく、出来合いのお節を注文していました。今年は時間もあるので、頑張ろうかと思ってはいますが、楽がしたいという気持ちも正直ありまして…。出来合いプラス義母から教わったわが家独自の料理も作ることにしようかなと、ただ今考え中です。
2007-11-25
_ [わが家の正月料理]売れ筋は地元料亭の味
広島市中区のデパート「天満屋広島八丁堀店」の地下１階食品フロアーでは、１０月２２日からお節料理の特設会場を設け、予約受付をスタート。
１万―１５万円の約１４０品目を提案しています。
東京や京都、大阪などの老舗料亭や有名ホテルのものも揃えていますが人気が高いのは地元広島の料亭のものだとか。
「量が多く、値段もリーズナブル。味付けになじみがあり、古里の味に近いのも人気の理由では」と担当の久保辰善課長。
量は３〜４人分、２万円前後のものがよく出ているそうです。
「以前は親族がたくさん集まって、家で作ったお節を食べるものでしたが最近は核家族化が進み、お節料理も『しるし』として一応整える、といった家庭が増えているようです」（久保課長）。
時代が変わり、ライフスタイルが変わっても新年の食卓にお節料理は不可欠なんですね。
同店では毎年２０％ずつ売り上げが伸びているそうです。
2007-11-24 新テーマ「わが家の正月料理」募集します
_ [わが家の正月料理]新テーマは「わが家の正月料理」
「わいわい討論」の新テーマは「わが家の正月料理」です。自慢のお節料理や雑煮のレシピ、これを食べないと新年を迎えた気がしないという定番メニュー、新年の食卓を飾る一品を教えてください。
毎年楽しみにしているお気に入りの店など、外食やお取り寄せのエピソードも歓迎。ブログ会員の方は、直接ブログに書き込んでください。
メールやファクス、郵送でも受け付けます。この場合は、住所、名前（およびハンドルネーム）、年齢、電話番号を明記して、下記のあて先へお願いします。（ふれあい＠編集部）
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〒７３０―８６７７ 広島市中区土橋町７の１、中国新聞ふれあい＠編集部
ファクス 082（236）2461
電子メール fureai@chugoku-np.co.jp
_ 花子 [松村明美さんの 矢羽根カン 教えてください。皆さんのを 参考に 今度は自分で手作りしてみたいと思います。]