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吉田隆実院長(右端)らに見守られ、父親の立佳さんに抱かれる光君=静岡市葵区漆山の県立こども病院 |
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愛知県の山間部のため池に2日転落し心肺停止状態だった3歳男児が、県立こども病院と聖隷三方原病院救命救急センターのドクターヘリとの連携による救命で意識が回復し、後遺症も全くない状態で22日、同病院を退院した。 県立こども病院によると、男児は愛知県田原市の会社員玉越立佳さん(42)の長男光君。2日午前10時ごろ、同県設楽町の氷の張ったため池に沈んでいるのが見つかった。発見時は30―10分間にわたり心肺停止だったと推定され、重度の後遺症が残るか、死亡する可能性が非常に高い状態だった。浜松市の聖隷三方原病院救命救急センターのドクターヘリが出動し、直ちに静岡市の県立こども病院に搬送。搬送時は体温28度と高度な低温状態だった。 同病院は小児集中治療センター(PICU)で脳低温療法などの集中治療を実施。6日に意識が回復し始め、12日には一般病棟に移れる状態まで回復したという。 22日、県立こども病院で、光君や家族とともに会見した吉田隆実・同病院長は、ドクターヘリとの密接な地域連携で、高度救命救急センターとしての機能が発揮できたと強調した。 |