高知放送局

2008年1月22日 12時38分更新

地域ケア体制構想まとまる

長期間の療養を行う患者を受け入れる「療養病床」が国の改革で削減されるのを受けて、高知県は介護老人保健施設などに受け皿となる3400の病床を増設するとする整備構想をまとめました。

国は療養病床を平成24年度までに削減する計画で、高知県は医師会の役員や有識者などで作る検討会を設け療養病床削減後の受け皿について協議してきました。

21日夜、高知市で最終の検討会が開かれ、療養病床の削減と受け皿に関する整備構想がまとまりました。それによりますと、県内におよそ6800ある療養病床を平成24年度までに段階的に3700減らして3100にします。
その一方で、新たな受け皿として▼病気の症状が軽い患者を受け入れる病床として介護老人保健施設に1800▼体に障害のある患者などを受け入れる病床として特別養護老人ホームに900など患者の容態に応じた病床を3400増設します。

減らした療養病床の数から増やした病床の数を差し引いた300の病床分については、在宅での診療や介護を促します。

高知県は、この整備構想をもとに県内の各地域ごとに療養病床の切り替えについて協議を進めるよう働きかけることにしています。