藤枝市立総合病院(同市駿河台、毛利博院長)の産婦人科医師が6月に全員退職することが明らかになり、産婦人科の存続が危ぶまれている問題で、毛利院長は21日、医師の派遣元の浜松医大を訪れ、常勤医の医師派遣継続を要請した。これに対し、同医大産婦人科の金山尚裕教授は、7月から週3回の外来に限って非常勤医師を派遣する提案をした。 同教授は常勤医師派遣について「難しい」と回答したが、産婦人科での妊婦検診などの実施を念頭に非常勤医師を派遣する意向を示した。この場合、産婦人科の休診は避けられるが、分娩(ぶんべん)は扱えなくなる可能性が高い。 毛利院長は協議後「持ち帰って検討したい」と述べるにとどまり、金山教授は常勤医師派遣再開のめどについて「来年以降、医局に入ってくる若手医師の人数によるが、早くても数年後になる」との見通しを示した。 |