磐田市の市立総合病院(北村宏院長)と森町の公立森町病院(中村昌樹院長)は21日、「医療連携および協力に関する協定書」を締結した。両院長と同市の鈴木望市長、同町の村松藤雄町長が磐田市役所で締結式を行い、協定書に署名した。県医療室によると、公立病院同士による幅広い医療連携の協定締結は県内初という。
中東遠二次医療圏の中で近くに位置する両院は、これまでも患者紹介や病理検査などで連携してきたが、協定締結により、一層の機能分担と協力体制の構築を図る。主な協定内容は救急・周産期医療や病理検査、急性期を脱した患者の地域連携パスなど医療面の連携、症例検討会や院内研修会など学術交流・職員研修など。
具体的には、磐田市立総合病院が重点を置く周産期医療で森町の患者に高度な医療を提供し、一方で同総合病院の研修医が森町病院の実施する在宅医療を体験することなどを実践していく。
鈴木市長は「医師・看護師不足など地域医療の危機が言われる中で、二次医療圏での病院間の役割分担が求められている」と強調。村松町長は「連携によって限られた医療資源をより有効に活用できる」と指摘した。
※このニュースはSBSサイトのSBS動画ニュースでもご覧になれます。