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ワーク・ライフ・バランス:わが社の場合 日興コーディアル証券

 <WORK LIFE>

 ◇契約社員の育休拡大

 日興コーディアル証券は、転勤がなく1年ごとに契約更新する営業専門社員のFA(フィナンシャルアドバイザー)の子育て環境の整備を進めている。06年1月からは、それまで出産から1年が限度だった育児休暇を、正社員と同じ2年に拡大した。

 また、育休期間を勤続年数に含めていた査定の基準も緩和した。例えば、1年働いて1年育休を取ったFAは、職場復帰すると「3年目」とカウントされ、その分契約更新のハードルが上がっていたが、06年からは育休期間を査定から除外した。FAが仕事と育児を両立しやすくする狙いだ。現在5人が育休中で、1人は初の2年目に入り、5人とも復職する予定。

 日興はFA制度を99年に導入した。02年からは、正社員と並んで地域に密着した「営業の柱」と位置づけ、本格的な増員や制度の充実に乗り出した。同年にFAビジネス支援室(04年に部に昇格)を設置し、担当役員も置いている。

 優秀なFAに定着してもらうためにも、働きやすさの向上は欠かせない。契約社員は「正社員より一段下」とみられがちなだけに、河村憲治・FAビジネス支援部長は「意味のない正社員との差は解消しなければいけない」と話す。

 FAの人数は今年1月現在で1366人と02年当時から倍増し、支店の営業社員全体の約4割を占める。特に新卒など若手の採用増で、5割強は20~30代だ。育休などの利用者は今後確実に増える。福利厚生面は正社員とほぼ同水準になったほか、永年勤続表彰制度の導入、机の大きさも正社員と同じにするなど、細かい配慮も欠かさない。【松尾良】

毎日新聞 2008年1月21日 東京朝刊

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