子育てタクシーに乗り込む親子連れ。チャイルドシートを配備するなど配慮されている(京都市南区・都タクシー本社) |
都タクシー(京都市南区)が準備してきた「子育てタクシー」が運行を開始し21日、同社で出発式があった。子育て支援の講習を受けた乗務員が緊急時の子どもの送迎などに対応するサービスで、京滋では初。同社は「急な残業で迎えに行けない、ベビーカーなど荷物が増えて外出が苦痛−など、育児中のさまざまなストレスの軽減につながれば」としている。
子育てタクシーは香川県のNPO法人(特定非営利活動法人)の呼びかけで始まり、全国に広がっている。2006年に発足した「全国子育てタクシー協会」がドライバー養成講座を開き、修了者を認定している。同社は昨秋、乗務員約80人がチャイルドシート装着法や救命救急、保育実習などの3日間講習を受講し、導入に向け準備してきた。
この日の出発式には、養成講座を修了した乗務員ら約50人が出席。講座で指導を担当した「京都きっずプロジェクト」会員など6組の親子連れが試乗し「急なトラブル時にも危険なく移動できるのがありがたい。もっと多くの会社で導入してほしい」と話していた。
子育てタクシーは京都、向日、長岡京、宇治の4市で運行。事前登録の会員が中心だが、夜間の急病など緊急時の要請にも応じる。問い合わせは都タクシー子育てタクシー事務局TEL075(661)8825。
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