横浜市では、歩きながらたばこを吸う人の火が当たって、近くにいた人がやけどをしたり、服が焦げたりする苦情があとを絶ちません。このため、多くの人が集まる路上や広場などでたばこを吸った人から２０００円を徴収する制度を、２１日から市の中心部でスタートしました。横浜市役所では、監視にあたる１４人の「美化推進員」の出発式が行われ、中田市長が「マナーだけでは残念ながら限界がある。きれいな町を実現するために職務にあたってほしい」と述べました。美化推進員はこのあと、路上喫煙の禁止区域に指定された関内駅や横浜駅の周辺、それにみなとみらい地区の３か所にパトロールに向かいました。このうち、関内駅の近くでは、信号待ちなどでたばこを吸っている人を呼び止め、その場で２０００円を徴収する姿が見られました。２１日は、午前１１時までに１８人から罰則金を徴収したということです。美化推進員の男性は「横浜市では決められた場所以外ではたばこを吸えないという意識が広がるよう頑張っていきたい」と話していました。