このうち新宿区西新宿にあった都営住宅の広さおよそ６０００平方メートルの跡地は、おととし建物が取り壊されたあと、空き地のままになっています。東京都では、この土地について太陽光発電の導入など省エネを進めることを条件に、５年間、住宅展示場として貸し出すことになりました。また、練馬区豊玉南の都営住宅の跡地については、通常の基準の１．５倍の緑化を条件に、レストランやコンビニエンスストアの用地として、大田区東六郷の消防署の跡地については、ふじ棚で緑化することを条件に、コインパーキングの用地として、それぞれ期限を設けて貸し出します。東京都では、３か所の都有地の貸し出しによって、少なくとも毎年１億１８００万円の収入につながると見込んでいて、近く民間の業者を対象に入札を行うことにしています。東京都では「収益を確保するだけでなく、民間の力を借りて省エネルギーや緑化といった都の環境施策をさらに押し進めることができるようになる」と話しています。