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リタリン無資格処方:元院長、不正処方認める 懲役1年を求刑--東京地裁、初公判

 向精神薬「リタリン」を医師免許のない事務員らに処方させたとして、医師法違反の罪に問われた東京都江戸川区の「京成江戸川クリニック」元院長、小倉暢夫被告(67)の初公判が21日、東京地裁(小池勝雅裁判官)であり、小倉被告は起訴事実を全面的に認めた。検察側は、患者の求めに応じて1回の診察で1000錠ものリタリンを処方したケースがあったことを指摘。「診療や薬の処方が極めてずさんだった」として懲役1年を求刑した。

 検察側は論告などで、小倉被告が以前から、再診の患者には薬を無診察で処方したり郵送していたと指摘。また、副作用が強く1度に2週間分しか処方できない薬をまとめて4週間分処方していたのに、2週間分ずつ処方したようにカルテを改ざんしていたことも明かした。

 さらに、患者が求めれば1度に数百~1000錠ものリタリンを処方していた事実を挙げ、「安易に大量処方を続けた。医師としての倫理観や責任感が鈍っており、責任は重い」と批判した。判決は2月4日。

 起訴状などによると、小倉被告は自身の病気で都内の病院に入院していた昨年8月21日~9月7日、女性事務員ら6人に指示し、問診や薬の処方などの医療行為を計8回行わせた。クリニックは昨年10月に廃院。【精神医療取材班】

毎日新聞 2008年1月22日 東京朝刊

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