岡山市が目指す二〇〇九年四月の政令指定都市移行まで一年余。“プレ政令市”の年が始まりました。
秋の閣議決定に向けた国への要望、岡山県からの千五百項目もの事務事業引き継ぎなど、市の準備作業は多忙を極めそうですが、市民が政令市に期待することは何かと考えると、その一つは街の魅力アップではないでしょうか。人口要件が緩和されているとはいえ、政令市は地方有数の都市。さまざまな都市機能の集積はもちろんですが、硬軟とりまぜた懐の深い街にしたいものです。
こうした視点から岡山市民版では今年、これまで以上に「街」を意識した記事を届け、魅力の幅やネットワークを広げるお手伝いをしたいと考えています。「街をつくるのは人」ということで、岡山を面白くしている人を紹介する連載「おかやま刺激人」を十七日付からスタートしました。
「刺激人」というタイトルに込めたのは、これまでの人物紹介記事が“お堅い”人選に偏りがちだったのではとの観点から、さまざまな分野で街に刺激を与えている人に広くご登場いただこうとの思いです。
初回に取り上げたのはブレイクダンスのイベントを手掛ける三枝邦彦さん(24)。二回目は古い町並みがある出石町でアートスペースの運営やイベントを企画する柏戸喜貴さん(29)。いずれも「やりたいこと」を通じて街にかかわる若者です。
面白い、読んで得する、会話のきっかけになる―。取材の間口を広げ、刺激のある岡山市民版を目指したいと思っています。
(政治部・板谷武)