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産科医の年収300万円増も 都が08年度から待遇改善へ

01月19日(土)

 

 東京都は19日までに、一部で出産の受け付け中止に追い込まれている都立病院の産科医不足解消に向け、2008年度から産科医の年収を最大約300万円アップさせることを決めた。「今できる範囲で最高の環境を整える」との姿勢で産科医確保に臨む。
 都によると、「都道府県と政令指定都市の公立病院で一度にこれだけの待遇改善を図るのは聞いたことがない」という。
 都立病院の医師は減少傾向にあり、特に産科医は定数47人に対し35人(昨年10月現在)にとどまるなど深刻。産科がある5病院のうち、豊島、墨東の2病院は06年から通常のお産の受け付けを中止している。
 総務省の05年度調査によると、都立病院の医師の平均年収は約1200万円。都道府県と政令市の計61団体中、最下位のため、都は勤務条件の向上が必要と判断。

 

 

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