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2008年1月21日 (月)

News & letters 55

奇妙な話


議会でこんな奇妙な「緊急質疑」とやらがなされました。要旨つぎのようなものです。

質問者:議会便りの編集の「ゲラ刷り」が町民に「漏
  れた。」そのゲラ刷りは議員10人と町長にしかわ 
  たっていない。10人の議員は漏らしていない。 
  誰が漏らしたのか。守秘義務違反だ。
答弁:誰が漏らしたか知らない。ところで、議会便り
  の内容がどうして「守秘義務違反」になるのか。
  公開の議場で発表され議事録にも載っている内 
  容を秘密にする理由があるのか。
  くだんの「ゲラ刷り」は議会から校正を求められた
  のでわたしの意見を付して返した。また、そのゲラ 
  刷りは公開の庁議にもかけ職員にも周知徹底
  した。
  議会ですでに公表され住民にもすでに「漏れて」 
  いる内容は何ら守秘する対象にはならない。


議会の質疑のやりとりを掲載した議会便り(ゲラ刷り)が守秘されるべきものであるなら、そもそもそれは議会で発表すべきものではないだろう。
守秘義務違反というなら、議会でその内容を発表し、それを議会の広報誌で重ねて発表しようとした当の本人が違反しているのであって、この質疑者は事実を発表した過去の自分と、事実が発表され町民の間で物議を醸したことに異議を唱える現在の自分と、そのidentity(自己同一性)はどうなっているのか。人格の分裂を来しているのではないだろうか、そのような危惧を抱く。
自分が議場という公衆の面前でやったことが世間で非難されるようになった。
その内容をみずから綴った書類を公の機関にかけたが、それが町民に「漏れた」、その腹いせに町の執行部の責任を追及するといって「緊急質問」に立ち上がった、というのである。
殆ど完全に正気の沙汰ではない。

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