釧路放送局

2008年1月21日 23時20分更新

羅臼病院が診療所へ


医師不足や収益の減少によって病院機能の縮小を余儀なくされている羅臼町国民健康保険病院について脇紀美夫町長は21日の記者会見で今年の4月1日から病院を「診療所」にすると発表しました。

羅臼国保病院は現在、医師4人、看護師11人の態勢で診療を行っていますが、麻酔医なのど専門医が不足している上昨年度末の決算で6億6000万円の借金を抱え町の財政を圧迫しています。
このため去年7月からは入院患者の受け入れをやめ救急患者の受け入れも診療時間内に限るなど病院としての機能縮小を余儀なくされてきました。この問題について脇町長は会見で「来年度もこの状
態で病院を続けることはできない」として今年4月以降は医師2人態勢で入院患者を受け入れない「診療所」とする考えを示しました。その上で「規模を縮小することで2、3年後を目標に借金をなくし将来的には診療所としてできる範囲での入院患者の受け入れと救急対応ができる態勢を検討していきたい」と述べました。脇町長が発表した国保病院を診療所にする案は来月14日に開かれる臨時町議会で採択される見通しです。