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船場吉兆新社長の女将が会見 改めて謝罪、決意語る

2008年01月21日22時17分

 総菜や牛肉の表示偽装が発覚した「船場吉兆」(大阪市)の湯木佐知子社長は21日、22日の本店の営業再開を前に記者会見し、「従業員一丸となって一から再出発させていただきたい」と語った。同席した弁護士は、休業中の心斎橋店(大阪市)と天神店(福岡市)の撤退に加え、大阪地裁から民事再生法手続きの開始決定を受けたことを明らかにした。負債総額は約8億円で、8月5日までに再生計画案を同地裁に提出する。

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沈痛な表情で謝罪の言葉を述べる湯木佐知子社長(手前)=21日午後6時すぎ、大阪市中央区の船場吉兆本店で

 和服姿で本店内の会見場に現れた佐知子社長は終始うつむき加減で質問に答えた。創業者一族が経営陣に残ることについて、「事業継続を考えれば、私の就任が最善と理解されると思う。同じ失敗は繰り返さない」と説明。夫の湯木正徳・前社長については将来の復帰も否定した。

 新たに取締役に加わった山中啓司料理長は「(偽装をやめるよう)前社長に意見したが、『同等の肉のレベル。問題ない』と受け入れられなかった」と語った。

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