全国の書店員が売りたい本を選ぶ「本屋大賞」のノミネート10作品が21日発表され、直木賞を受賞した桜庭一樹さんが、受賞作「私の男」(文藝春秋)と「赤朽葉家の伝説」(東京創元社)の2作品が入ったことが明らかになった。
ほかに、玉木宏さん主演でドラマが決定している万城目学さんの「鹿男あをによし」(幻冬舎)や、「夜は短し歩けよ乙女」で直木賞候補になった森見登美彦「有頂天家族」(同)、「アヒルと鴨のコインロッカー」で吉川英治文学新人賞を受賞した伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」(新潮社)などがノミネートされている。
本屋大賞は、「売り場からベストセラーをつくる!」を合言葉に、全国の書店員が選ぶもので、今年で5回目。昨年は、佐藤多佳子さんの青春小説「一瞬の風になれ」(講談社)が大賞を受賞。ほかに「博士の愛した数式」(小川洋子、新潮社)、「夜のピクニック」(恩田陸、同)、「東京タワー」(リリー・フランキー、扶桑社)が受賞している。今回は、全国349書店の426人が投票。上位10作品から、大賞が投票で選ばれ、4月8日に同賞のサイト上で発表される。
そのほかのノミネート作品は以下の通り。
「悪人」吉田修一(朝日新聞社)▽「映画篇」金城一紀(集英社)▽「カシオペアの丘で」重松清(講談社)▽「サクリファイス」近藤史恵(新潮社)▽「八日目の蝉」角田光代(中央公論新社)
2008年1月21日