福岡放送局

2008年1月21日 18時32分更新

大牟田の暴力団事務所退去

抗争事件が相次いでいる九州誠道会系の暴力団が、事務所として使っていた大牟田市にある建物から近く退去することになりました。

警察によりますと、九州誠道会系の暴力団は、大牟田市健老町にある2階建ての建物を7年前から事務所として使っていました。
しかし、去年11月この暴力団の組長が大牟田市の病院の玄関で拳銃で撃たれて殺害されるなど、付近の住民が一連の抗争事件の巻き添えになるおそれがあることから、警察と建物の大家がたびたび暴力団側に立ち退きを要請していました。
その結果、暴力団側が来月で契約を解約し近く、事務所から退去することになりました。
警察が確認したところ、すでに事務所から主な家財道具が運び出されているということですが、どこに移るかは把握できていないということです。
これについて、警察は「暴力団の活動を封じ込めるため今後も、総合的な暴力団対策を進めていきたい」としています。
暴力団が事務所と使っていた建物から退去することについて、近くの住民は「今まで心配していたので安心しました。この辺りは小さい子どももいるので、みんなホッとすると思います」と話していました。