非接触IC(RFID)技術を応用した製品開発やサービスを提供するイー・キャッシュ(東京都港区)は、社員のワーク・ライフ・バランスの充実を支援するため、3カ月単位で勤務時間を変更できる就業時間選択制度を導入した。育児や介護に加え、一時的なスクール通学など社員の生活環境、ライフスタイルに対応した勤務時間を選択できる制度の採用により、就業の継続と優秀な人材を確保するのが狙い。
同制度の対象者は全正社員。勤務時間が9時から18時、労働時間が8時間の就業区分「WORK TIME1」を基準に、勤務時間10〜17時(労働時間6時間)の「同2」、11〜15時(同4時間)の「同3」の3種類を用意した。同2、3の就業区分では社員の事情に応じて勤務時間を変更できる。原則として時間外勤務を命じない。
同社は年俸制を採用しており、給与は同1の個別に定めた支給額をベースに、時間に応じた算出額を月々支給する。利用回数は原則無制限。制度利用単位は3カ月単位とし、就業区分の変更月は1、4、7、10月とする。
適用条件は入社後1年以内の場合、育児または介護を理由とするものに限定。入社後1年を経過している場合、育児または介護以外の理由も認める。
中小・ベンチャー企業では新卒採用の減少や定着率の低下が問題になっており、同社は社員の個別事情を配慮した就業条件の導入が必要と判断した。
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