20日午前11時10分ごろ、北海道空知管内長沼町南町2の町立総合保健福祉センター「りふれ」の敷地で、隣接する町立中央長沼保育園=高倉千恵子園長(56)=の父母らが製作していたかまくらが突然崩れ、男性2人が生き埋めになった。2人は間もなく他の父母に救出されたが、同町の農業男性(45)が胸の骨を折る重傷を負った。
栗山署の調べでは、崩れたかまくらは3基のうちの1基で、大きさは直径4.5メートル、高さ2メートル。父母会の行事として午前9時半から、父母と園児約100人が作業を開始。仕上げ段階で、補強のために水を加えて湿った雪で内部を塗り固めていたところ、天井付近から崩れたという。園児は内部の作業には加わっていなかった。
高倉園長によると、父母会がかまくらを製作するのは今回が初めて。完成後の午前11時半に解散予定だった。園長は「園はかまくら作りの経験があったので、大きさや作り方についてもう少し連絡を密にすればよかった。申し訳ない」と話した。残りの2基も取り壊した。
事故当時の町内の気温は氷点下4.9度で、ほぼ平年並みだった。【芳賀竜也】
毎日新聞 2008年1月20日 23時33分 (最終更新時間 1月21日 0時09分)