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「コソボ独立認めない」極右民族派ニコリッチ氏が会見

2008年01月21日10時13分

 セルビア大統領選でトップになった極右民族派、セルビア急進党のニコリッチ党首代行(55)は大勢判明後の20日深夜、朝日新聞記者との単独会見に応じ、「決選投票でも勝利する」と自信を示した。決選投票後に予想されるコソボ自治州の独立宣言に対し、「独立は絶対に認めない」と強調。一方で「戦争は選択肢にない」と話し、武力行使による独立阻止の可能性は否定した。

 セルビアがこれまで推進してきたEU加盟について、EUに懐疑的なニコリッチ氏は「セルビアの領土を奪うEUは拒否する」と断言。大統領に選ばれれば加盟に向けた交渉凍結を求める考えを示した。

 ニコリッチ氏は北大西洋条約機構(NATO)加盟にも反対。「ロシアの軍事的存在も必要」と述べるなど、「EU加盟よりロシアとの関係強化を優先させるべきだ」と訴えた。

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