【サンシティー(南アフリカ)20日共同】女子ゴルフの国・地域別対抗戦、第4回ワールドカップ(W杯)の主催者は19日、初出場した中国側が、出場3度目の台湾の「国旗」を同大会で使用しないよう求めたため、使用を取りやめたことを明らかにした。
大会は18日から3日間の日程で、日本など20の国と地域が参加して南アフリカで開催。主催者によると、中国側は大会直前に、中国国旗と台湾の「国旗」を併用しないよう求めた。
主催者側は南ア政府と相談した上で「台湾」の名称は用いるものの「国旗」は使用しないことを決め、台湾側も大会前日までに了承したという。大会のスコアボードには出場各国の国旗が表示されているが、台湾の部分は空白となっている。
南アは1998年に中国と国交を樹立、これに伴い台湾と断交した。
台湾の「国旗」をめぐっては、北京五輪聖火リレーの台湾ルートで、中国側が台湾に「国旗」の使用制限を要求したことに台湾側が反発、交渉が決裂してリレーが台湾を通過しないことに決まった経緯がある。(15:56)