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2007-12-03 09:49:35

脳内会話

テーマ:日記

今日、某駅前のミスドで、不思議な会話を聞いた。


「お召し上がりですか?」

「帰ります」


シチュエーションやら、そこで通常、交わされる定型会話を考えれば、意味はわかる。


「店内でお召し上がりですか?」

「持ち帰ります」


しかし、略すにもほどがあるだろうと。

ほどというか、

「店内でお召し上がりですか?」

で大事な部分って、「店内で」なのに、そこを略してどうすんの? と。

しかも、

「帰ります」って、「持ち」を略しただけじゃん、と。


たぶん、店員は、「カウンターの前にいるのは、うちの客で、当然シチュエーションやらがわかっているから、疑問の部分、つまり「ですか?」あたりが伝われば、相手にすべて伝わる」ということを、無意識でも前提にしているのだろうし、客も「相手は店員で、当然シチュエーションやらは心得ているから、「帰る」の部分が伝われば、相手にすべて伝わる」ということを前提にしているのだろう。


何が言いたいのか、って言うと、この会話では、相手を一人の人間として意識しているんではなく、「客」「店員」という「カテゴリ」で対応しているんだ、ということ。

人間の脳みそって、情報処理量が多くなっていくと、当然のように、「端折る」ようになっていく。

他人を「カテゴリ」に区分して、「××な人」と十把一絡げに対応を流用するようになっていく。

この「××な人」ってのは、実在の人物じゃなく、その人の脳内に作り上げた、「仮想的な存在」なわけですよ。

で、たいていの人は、その「仮想的な存在」と会話をしちゃっている。

つまり、「自分の分身と会話している」んですよ。


うちは、たまたま演技の勉強をするようになって、「実在の存在との会話」との違い、ってのが意識できるようになった。

んでね、思ったんですよ。

確かに、一時期は「キモい」とか言われてたですよ。

でもね、それは子供のころ、お互いに自分の存在を確立しようと必死になっていた時期だったからなんだ、って気づいた。

だって、今、うちのことを「キモい」って言う人はいない。

少し前まで「キモいって言われてる」気がしていた。

その声は、自分の声だった。

自分で自分のことを「キモい」と思ってたわけ。

実際は、慕ってくれる人もいるし、才能を買ってくれる人もいる。

「どうせ、××って言われるんだ」と思っていた人に、思ってもみなかった声をかけてもらうこともある。


表を整えても、自分の分身と会話している限り、外部との和解はあり得ない。

外の人間に拒絶されてるんじゃなく、自分で自分を拒絶し、自分が外の人間を拒絶しているんよ。

愛されていないんじゃなく、自分で自分を愛していないだけの話。自分が外の人間を愛していないだけの話。

「ペニスついてる自分なんて、愛せない!」

そーか?

自分のことを「イグアナ」だと思ってるだけじゃないの?(>萩尾望都さんの「イグアナの娘」ね)


きついことをたくさん書いているけど、最近の若年GIDの子たちには、すごく同情しているんだ。

気づくことができない、ってことに。

大部分の人に必要なのは、女性ホルモンでもSRSでも、戸籍変更でもない。

人間関係の構築方法を学んで、再構築すること。

栗本薫さんの言う「コミュニケーション不全症候群」の治療だと思う。

そのために、うちは演技の勉強をすることを勧めたい(ってか、そういう治療法は実在するしね)。

あるいは、育ちなおし(だっけ? ロールプレイとして、赤ん坊のころから、やり直すというやつ)。


Juneを必要としていた人たちは、小説を書くことで自分たちを癒していたんだよね。

文章を書くということも、そういった事柄を昇華させるには有効な方法。


そりゃ、「薬を飲んでらくらくダイエット」みたいなのの方が、お手軽だよ。

だけど、それで問題が解決すると思う?

って話。



どうすれば自分を好きになれるか、って?

簡単だよ、笑顔で「おはようございます」って、周りの人に言い続けることさ。

2007-12-01 22:46:53

GIDとピアノ

テーマ:性同一性障害?

昔、こういう経験はなかったでしょうか。
近所の友達が、ピアノを買ったと聞いた。
昔から、ピアノが欲しくて欲しくてたまらなかったので、それを両親にねだった。
両親はそんなに言うならとピアノを買ってくれた。
中古のヤマハ。
ようやく手に入ったピアノがうれしく毎日弾いていた。
先にピアノを買った友達が、家に呼んでくれた。
言ってみると、そこにあったのは新品のスタンウェイ。
「今度、あなたの家に、ピアノを見せてもらいに行っていい?」
ときかれたとたん、恥ずかしくなる。
家に帰って、YAMAHAと書かれている部分を削ったり、上からスタンウェイのロゴを書いてみたり、両親を詰ってみたり。
でも、やっぱり中古のヤマハ。


人によってはピアノじゃないでしょうけど、うちも、これを「女性の体」って変えれば、似たようなことを、昔はずっと思ってました。
一応、頑張って女装もしてみましたけどね。
中古のヤマハどころか、中古のオルガンですよ。
うちは、それを恥じて、長らく納屋に押し込んでいました。
そこらの男に負けないくらいの能力はあっても、体は男でも完全な男でない、男のできそこないで、体は女じゃない、女のできそこない。
「体を女にして、これから再出発です。マイナスから出発の人生でしたけど、これでスタート地点にたどり着きました」
ってのは、確かに言葉的、TV的には感動話かもしれないですけど、現実を見れば、うちには何をどれだけやっても、女のできそこない、女「みたいなもの」にしかなれない、としか思えなかった。
GIDは、救われない。
だって、本物の女性になれなきゃ、救いはないわけでしょ?
でも、幸せにはなれる。


うちは、長い時期、全く感情を表に出せなかった。
泣いて~、笑って~、怒って~。
感情の出し方、反応の仕方が、女みたいだ、オカマだっていじめられてから、すべての感情を表に出せなくなっていた。
ポーカーフェイス。眉ひとつ動かさないで人を殺す暗殺者。
それが、演技の勉強をし始めたころのこと。
「演技が固い。何も伝わってこない」
講師に言われて、相談に乗ってくれた友達に、ある日、GIDのことを話したんですよ。
「そうだったんだ。なんかそんな気がしてた」
と言われ、うちは、「男としても、女としてもできそこないだ」と言った。
そしたら、「でも、男であって、『さらに』女でもあるんなら、それって長所じゃん」と言ってくれた。
すべてを「まるで女」にしても、本物の女性には手が届かない。どれほど、「そこらの女より、女らしい」となっても、他人の心の底では「でも、しょせん男じゃん」なのが現実でしょ?
男を捨てて、「まるで女」になれば、「女-α」。でも、男であり、さらに女でもあるなら、「男+α」で、アドバンテージになる。

うちは、「女の子の格好をして、女の子のように生活したい」という願望が先にあるわけじゃなく、純粋に「心と体のギャップにどう折り合いをつければいいんだろう」という悩みが先にあった。
正直、中古のオルガンを恥じていた。
音楽が好きなだけなのに、それを弾かなかった。
能力を全然発揮できてないじゃん。
それで幸せなの?
中古のオルガンだって、鳴らし方でいくらでもきれいな音楽も、人を元気づける音楽も、感動させる音楽も紡ぎだせるんだよ。
新品のスタンウェイだって、2年もして「ピアノのお稽古、もうやだ~~っ!」ってなって、埃をかぶった人形置き場になってるかもしれない。
なら、中古のオルガンでいいじゃん。
それを一生懸命鳴らせばいい。
それが、今のうちの、心の行き着いた場所です。


っつっても、「女の子するのに精いっぱい」な当事者には、伝わらんのだろうなぁ……orz

2007-11-30 10:47:23

トランスと下痢

テーマ:性同一性障害?

また、なんちゅうタイトルを……。

食事中の方、ごめんなさい。

とはいえ、ちょいと小粋(オイ)な譬えが思い浮かんだんでw

これ以降、大腸癌を例えとして使っていますが、実際に大腸癌と闘っている方に他意はありません。

ごめんなさい。


「トランスしたいと感じる」ってGID症状は、下痢とかと一緒で、「なぜ」そういう症状が出ているか、ってのは様々なんです。

もちろん、中には脳の構造が云々って人もいるでしょうけど、その症状が出るのが「それだけ」とは限りません。
ただお腹を冷やしただけ、暴飲暴食のせい、ノロウィルス、毒キノコ、大腸癌、ストレス性etc.etc.
やさしい当事者は、「自分は大腸癌で下痢をして苦しんだ。だから下痢で苦しんでいる人は皆、大腸癌なんだ。だから助けてあげなきゃ」って思いがちかもしれないんですけど、ただ暴飲暴食してただけ、みたいな人も、思い込みで「大腸癌みたいな症状に心当たりがあるんです」って言ってきてる場合も多々ある(そう言う人に限って大騒ぎするw)。

それを「大変だ、抗がん剤を飲まなきゃ。苦しいだろうけど、頑張って」って言うのは、やっぱりおかしいよな、と思うんです。

診断する医者も(まぁ、対症療法なんでしょうが)。

大腸癌なら、大腸を覗けば「違う」ってことは一目瞭然なんですけど。

これまた大腸癌と一緒で、「自分は大腸癌のはずだ。違うと言っている医者はヤブだ。大腸癌だと診断してくれる先生を探す」って、病院めぐりをしちゃう人もいる、と。

んで、「大腸癌と戦う患者の会」みたいなのを作って、うちわで盛り上がっちゃう。
中には、大腸癌でも下痢をしていない人も、下血までしていて大変な状態なのに、「大丈夫、出社します」みたいに言ってる人もいたりするんですけどね(いるんですよ!)。

「下痢だ~、大腸癌だ~」

って騒いでいる(だけの)人と、耐えている人、どっちが重症やねん、と。


ホルによって女の子(女装コス?)することで、自分に自信がついて、引きこもりから脱することができました、みたいな子もいたりするんですけど、「そりゃ、ホルに頼らなきゃ不可能だんたんかい?」と、つくづく思ったんですよ(外見をうんぬんするのは、可哀そうだなぁとは思いますが、アルタ前でくず折れそうになっちゃいました、ってのも大きいのですが)。確かに、脱引きこもりは喜ぶべきことなんですけど、他の手段はなかったのか、と。安易すぎるだろうと。それをけしかけ、応援したのは、GIDを名乗る人だったりして(本人は、善意で、情報を発信しただけなんでしょうが)。


抗がん剤を飲めば、本人が納得するなら、飲ませれば? って、その副作用はどーするんですか、と。

自己責任って言っても、十分な情報が与えられ、正常な判断がおこなえて初めて自己責任を問えるんであって、心が弱っているときに、そういうことするのは、新興宗教の勧誘みたいで、嫌な感じ。


ところで、例えついでに、ストレス性下痢の人や、暴飲暴食による下痢の人が、戸籍を変えて、女子トイレや女子風呂に入っていくことを認めるのは、やっぱり抵抗があるんですけど。


うち?

男子トイレでいいっす。

男子風呂は……ちょっとまずいかな、とは思いますが(襲われることを心配しているわけじゃないですけどw)。

2007-11-29 08:21:13

金持ち父さん

テーマ:日記

読んでみました。


ふむ、確かになるほど、ってところはある。

人生訓というか、この世の理というか。

何かを得ようとすれば、対価を支払わなくてはならない。

その対価を支払う覚悟があるか、ってことね。


ちなみに、「いかに不労所得を増やすか」と、「借金しても、それによってより大きく確実な収入が得られるなら、差し引きして、それは借金じゃなく、資産だ→不動産マンセー」ってのが、主旨なんだろうな、と。


学歴を得ようとすれば、相応の「勤勉」という対価を支払わなくてはならないし、

高い月収を得ようと、弁護士とかになろうとすれば、相応の時間・金・勤勉という対価を支払わなくてはならない。

ことすべてにおいて、何かを得ようとすれば、相応の対価を支払わなきゃならない。

よくある、悪魔との契約もそうだね。

悪魔にしかできないくらいの無茶は、対価としてその人の魂、つまり死後永遠に続く時間、を求められる。

うちについていえば、子供と、未来の充実と、人間的成長を得るために、15年ほどの耐える時間という対価を支払わなきゃならなかったわけだ。

たぶんね、「好物を先に食べるか、最後に取っておくか」ってことにも通じているとは思うんだ。

うちは、最後に取っておく派だからね。

この支払わなきゃならない対価を、確かめてみたことはある?

たとえば新車を買う、ってなったとき、それがいくらで、ローンを組んだら毎月いくら払わなきゃならない、とか、普通確認するよね? 自分の収入と見比べて、「うっは、こんなに高いのか」とか、確認したら、諦めることもあるでしょう。

それとも、「欲しいものは欲しいから、とにかく、まず手に入れる」なのかな?

リボルビング払いもそうだけど、あれって、毎月一定額返せばOK、ってなってるでしょ?

一回払いだと、次の月にはその額を用意しなきゃならないのに。

すげー、クレジット会社って親切~。

なわけがなくって、下心があるから親切そうにして見せてる。

わざと買ったものと、返す金額が一対一対応していないようにしているからわかりにくいんだけど、いったいどれくらいの利息を、クレジット会社に払っているか計算してみれば、「ありえねぇ~。高利貸しかよ!」ってなること請け合い。

この辺の、対価の計算って、ただの買い物ですら難しいのに、人生の対価の計算はさらに難しい。

でも、それをおろそかにしていると、あとで大きな対価を支払わされる羽目になる。

いくらになるかわからない後払い。

時価払いのすし屋みたいなもんだ。

人生の多重債務者になんて、簡単になれるんだぜい、と。

勉強という対価を支払いたくない、ってさぼっていたら、その対価によって得られるものが、君の手(人生)からこぼれおちる。

そして、それによって得た、「時間」ってやつの対価を、あとで支払わされる。

その時思うんだ。

「勉強していればよかった」って。

君の両親も、そう思うから、「勉強しろ」って言うんだが、後払いの苦痛は、その時にならないとわからないものだから、実感はできないだろう。

年上の人の言葉に耳を傾けろ。

年寄りを敬え。

ってのは、人生で自分の前を走っている人の後悔とかは、自分の人生の指針になる、ってことさ。


まぁ、熱狂しているうちは、どうしても支払いのことはすっ飛んでいるでしょう。

支払わされていることにも気付いていないかもしれない。

子蟻MTFで、「女になる」とか言って別居しても、一人になったとたん、自分の支払わなきゃならない対価に気づいて、トランスを取りやめる人もいる。

それは、賢明だと、うちは思う。


とは言っても、現在進行形の当事者には、届かない言葉なんだろうけどね。

2007-11-27 23:31:13

二重人格

テーマ:性同一性障害?

おいおい、おまい、性同一性障害に加えて、解離性同一性障害かい!

って思われると、実際に解離性同一性障害で苦しんでいらっしゃる方に申し訳ない。

うちの場合は、「いわゆる」二重人格。

うーん、自分もよくわからないのだが、記憶はつながっている。

けど、どうしてそのように感じ、考え、反応したかがわからない時がある。

欝っぽい女の子的な面と、鬼畜ドクター的な男的な面と。

いや、鬼畜っていうか、「お父さん的」な厳しい男性なのかな?

他にもいくつかあるようだが。


ある、よく当たるという手相占いのおじさんに占ってもらったとき、座って手を見せたときの第一声が

「はい、二重人格ね」

だったり、オーラが見える人に言わせれば、「お父さんとお母さんがいるw」


まぁ、人間、男性的な面も持っていれば、女性的な面も持っているものさ。

うちの場合、男性的な面は、いじめと闘うために、作り出して、育てたという自覚がある。

自分の理想の男性像に近い、と思う(だから、男を好きになれないんだよね。現実の男は、芯が弱すぎる)。

どうも、脳の回線が2系統あって、どっちの系統を通っているか、ってイメージが無きにしも非ず。

「うっわぁ、こんなところでいきなり泣き出すのかよ……」

とか思いながら、駅で号泣してたりね。

疲れていたら、男性面が全く出てこなくなったり(昔、会社でおねえっぽくなっちゃって、大混乱を引き起こしましたが(爆))。

ちなみに、このブログでは、父親的な面を前面に押し出しています。

実物は、むっちゃ温和で優しいです。

みっちーに似てるかもしれませんw