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CDC発行の「Morbidity and Mortality Weekly Report」1月4日号に掲載された今回の報告は、昨年(2007年)2月に米ワシントンD.Cの小学校で起きたノロウイルスの集団感染に関するもの。生徒314人、スタッフ66人のうち、103人(生徒79人、スタッフ24人)がノロウイルスに感染し、汚染源特定のため、学校の備品表面から検体を採取した。
検査の結果、1年生の教室にあるコンピュータのマウスとキーボードにノロウイルス陽性反応が認められた。共著者でCDCの疫学者のShua Chai博士によれば、ノロウイルスは物体の表面で数日間生存することができるという。
感染の予防法として同氏は、共有設備使用後の手洗いの徹底と、希釈した漂白剤によるキーボードやマウスの定期的な消毒、さらに、感染者は症状が治まっても1〜3日間ウイルスを保持し、物を汚染する可能性があるので、外出を控えることを勧めている。
米ニューヨーク州立大学ダウンステートDownstateメディカルセンター(ニューヨーク)のPascal James Imperato博士は「ノロウイルス感染は一般的で、予防はやはり手洗いが基本」という。11月以来、ノロウイルスの流行が見られるニューヨーク市。同市保健衛生局伝染病対策課のSharon Balter氏も「重篤になることは少ないが、他人に感染させないことが重要」としている。(HealthDay News 1月3日)
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