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ETC、降りてすぐ乗る節約術 早朝夜間の割引利用

2008年01月20日15時32分

 群馬県内の高速道路の料金所で、スキーヤーたちの車がゲートを出てまたすぐに入り直す、という変わった運転をしている。ガソリンの高値が続く中、通行料を少しでも安く上げようと、ETC(自動料金収受システム)限定の割引サービスを利用した今どきの節約術だ。

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割引を受けるため、ETC専用ICのゲートをいったん出て入り直す車の光跡。右が出口で左が入り口=群馬県吉岡町の関越道・駒寄パーキングエリアで(長時間露光)

 関越道の駒寄インターチェンジ(IC、同県吉岡町)はパーキングエリア内にあるETC専用の「スマートIC」。週末の早朝になると、下り線のICでは中越方面のスキー場を目指す車が降り口のゲートに連なる。バーが上がるごとに1台ずついったん高速から降り、すぐにUターンして本線に戻っていく。

 ETC限定の「早朝夜間割引」では、大都市近郊区間を走り、午後10時から午前6時までの間に料金所を通過すると半額になる。総利用距離が100キロを超えると適用されないため、練馬ICから約98キロの駒寄ICでいったん降りることになる。この先の区間は「通勤割引」を利用することもできる。

 国土交通省や東日本高速道路によると、同ICの昨年の年間利用台数は約126万台で、全国の同形式ICの中でトップ。先月は前年比で約2万3000台増の約11万7000台と利用者が増えている。

 都内から友人とスキーに向かう途中だという男性ドライバー(29)は「もともと割引が目的でETCを使っている。早朝夜間割引についてもしっかり調べてきました」。東日本高速道路では「違反ではないが、料金所は交通量が多いので事故のないよう十分気をつけて欲しい」と話している。

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