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ロシアのスパイはそこにいる

 そこはかとなく敵意の漂う記事。記事のタイトルは大森&春名氏の発案だったりして。

http://newsflash.nifty.com/news/tk/tk__gendai_02035327.htm
ロシアのスパイはそこにいる(日刊ゲンダイ)
 内閣情報調査室の総務部門に勤務する52歳の男性が、約10年前から日本政府の内部情報をロシア大使館の書記官に提供していたことが発覚した。ロシア側の書記官は情報機関の関係者で、いわゆる「ロシアのスパイ」だ。
 ソ連崩壊に伴うKGB解体から15年以上。相変わらず、スパイ小説のような情報戦争があったわけだが、彼らはどんな活動をしているのか。各国の諜報活動に詳しい名古屋大学大学院教授の春名幹男氏(ジャーナリズム論)は言う。
「KGB解体後は、対外情報局(SVR)が国外での諜報活動に当たっていて、日本でも盛んに活動しています。在日ロシア大使館の大幹部がKGBだったというのは、この世界では常識です。彼が鈴木宗男参院議員に「公安警察の尾行をやめさせてくれ」と頼んだのも有名です。他にも、ロシアのスパイは通商部員や新聞記者になって情報収集をしている。彼らはイリーガルな存在で、正確な数は把握できない。彼らが欲しいのは、在日米軍の動向と日本政治のパワーバランスの情報です」
 元内閣情報調査室室長の大森義夫氏は「彼らが欲しかったのは、官邸がロシアについて、何をどこまで知っていて、今、何に興味を持っているか、だったのではないか」と言う。“日本のCIA”ともいわれる内閣情報調査室とは、国内外の情報収集、分析を行い、毎週それを首相官邸に報告する。その内容は貴重なインテリジェンスになるわけだ。
 ロシアスパイの手口はこうだ。
「酒を飲んだりして親しくなってからが実に巧み。直輸入キャビアが丼に山盛り出てくる“キャビア接待”に籠絡(ろうらく)される政府職員もいます」(外務省関係者)
 前出の春名幹男氏も、その巧妙さをこう語る。
「以前、ロシア側が米国大使館の日本人職員に論文の執筆依頼をして、原稿料と称してカネを渡そうとしたことがありました。職員が発表した論文に感銘を受けたからと言って巧みに口説くのです
 前出の大森義夫氏はこう言った。
「OBとして、今回の事件は申し訳なく思う。しかし、日本のインテリジェンス機関は、規模も小さく歴史も浅いので、まだまだ未熟なのは否めない。これを機会に猛省すべきです」
 プーチン・ロシアは何でもやると思っていたほうがいい。
[日刊ゲンダイ:2008年01月20日 10時17分]

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