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ゴロデツキー教授(メモ)

 公判を取材している社会部記者ですら、ゴロデツキーが誰か知らないぐらいだから、事件の構図が分からなくて当然?

■佐藤元分析官の背任容疑 テルアビブ大教授が証言/東京地裁
2003.10.07 読売新聞朝刊 
イスラエルでの国際学会への代表団派遣費用などを外務省関連団体「支援委員会」から不正支出させたとして、背任罪に問われた同省元主任分析官・佐藤優被告(43)の公判が6日、東京地裁であった。学会を主催したテルアビブ大学のガブリエル・ゴロデツキー教授(58)が弁護側証人として出廷し、「佐藤氏は、欧米とアジアの学者の懸け橋として仕事をしてくれた。佐藤氏がロシアへの見識を広げることで、日本の国益にも貢献した」と証言した。

■「四島論者」の懐柔狙い 学会派遣学者人選で佐藤容疑者
2002.05.21 朝日新聞朝刊 
 イスラエルで開かれた国際学会派遣をめぐる外務省の背任事件で、元主任分析官の佐藤優容疑者(42)が北方四島の一括返還を主張する学者を懐柔する目的で会議に招待した疑いが強いことがわかった。鈴木宗男代議士の「側近」だった佐藤容疑者は、鈴木氏と並んで歯舞・色丹両島の返還を先行させる二島先行論者で、その実現のために会議を利用した形だ。
 東京地検特捜部に逮捕された同省元ロシア支援室課長補佐の前島陽容疑者(37)が逮捕前、朝日新聞の取材に証言した。
 この国際学会は、佐藤容疑者が旧知のゴロデツキー元テルアビブ大国際関係センター所長から依頼されて計画。日本からは両容疑者を始め学識経験者と外務省職員計13人が参加した。
 前島容疑者によると、人選はすべて佐藤容疑者が決めたという。学会のテーマがロシアの外交政策研究であったため、ロシア研究者と中東研究者をバランス良く選ぶという趣旨で人選されたという。
 この結果、ロシアの専門家3人が中東の専門家と並んで選ばれた。ロシアの専門家のうち2人は四島一括返還論者で、特に団長の末次一郎・安全保障問題研究会代表(故人)は「ミスター北方領土」の異名をもち、当時講演会などで二島返還論を痛烈に批判していたという。袴田茂樹・青山学院大教授も対ロ領土交渉で「四島一括返還論」を主張する立場だった。
 前島容疑者は「四島返還論者の考えまで変える意図はなかった。ただ、せめて二島先行論に対する批判の矛先を弱めてもらおうという意識があった」と話している。
 これに対し、学会に参加した大学教授の一人は「私たちの懐柔が目的だったとすれば無駄な投資だった。志はその後もいささかも揺らいでいない」と話している。
 この学会をめぐっては、約3千万円が支出されているが、支援委員会の業務とは関係のないものの、佐藤容疑者と仲がいい職員6人が同行しているほか、観光に半分近い日程が割かれている。また、旅行業務を扱った業者から架空経費などの計上で数十万円の利益を得ていたことも判明している。
 元ロシア支援室員の一人は「通常の国際学会への支援事業では考えられないようなサービスぶりだ。担当者に何か学者への別の意図があったとしか考えにくい」と話している。

■http://blog.goo.ne.jp/taraoaks624/e/e253ed75e969e011930556e453c9ec02
2006.6.23
<ところで、野田氏が帰りのエレベーターで聞いた記者の間の抜けた会話は確かに私も聞いた。同じエレベーターに乗り合わせたらしい。野田氏の記事末尾に関係部分コピーさせていただきました。>
<―休憩時間中、「世界」の編集者と思われる女性が別の編集者と思われる男性と雑談しており、耳を澄ましてみると、なんでも佐藤氏の獄中記を岩波書店から出す計画があるらしい。しかし、今度は検察とのやり取りではなく、より「内面的」なものになる予定だという。
 帰り際、エレベータに何名かの記者が乗り込んできてこんな会話をしていた。
 「今の分かった?ぜんぜん分かんねぇよ。」
 「東郷の肩書きどうする?ちゃんと押さえてる?」
 「だいたいゴロデツキーって何人?」
 当日は記者クラブ用の席がいつもより多く用意されており、座れずに帰った一般傍聴者もいたようだ。>

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