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県が救急情報システム強化へ
病院の空きベッドの状況などを照会し、急患の搬送先を探す「救急医療情報システム」が消防機関にほとんど利用されていないことを受け、県はシステムの見直しを進めている。現場の救急隊員が携帯電話から接続できるようにしたり、操作性を向上させて閲覧や入力の時間を短縮したりするのが狙い。6月に新たなシステムの稼働を始める予定だ。
同システムは医療機関が空きベッドの状況や診療科目、手術の可否などをコンピューターに入力し、消防機関に提供する仕組み。だが、病院側の人手不足から更新が遅れリアルタイムの情報が得られない、パソコンが必要なため現場の救急隊が利用できないといった課題が出ている。
県内(19消防本部)でも搬送エリアが比較的広い5本部が病院に連絡する前に参考情報として使っているだけで、ほとんど活用されていない。実際は救急隊員が携帯電話で直接病院に連絡し、受け入れが可能かどうか尋ねているケースが多いという。
県が昨年8月、病院や消防などを対象に行ったアンケートで、携帯から照会できる機能を求める意見が16消防本部から寄せられた。このため、県は携帯専用のホームページ(HP)を新たに構築し、救急隊員が消防本部を通さずに現場から直接搬送先を探せるようにする。地図を基にして病院をスムーズに検索できる仕組みも検討している。
県医薬国保課は「病院側の要望も踏まえ、使い勝手の良いシステムを目指したい」としている。
新潟日報2008年1月19日
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