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NHK株不正取引:カッパ株売買、3人で3分の1占める

 インサイダー取引を行ったとされるNHKの記者ら3人が、カッパ・クリエイト社を巡るスクープ記事が閲覧可能になった昨年3月8日午後2時38分から大引けの午後3時までに、市場で売買された同社株1万5250株の3分の1を占める株式を買い付けていたことが毎日新聞の入手した文書で分かった。株価は22分間で13円も上昇しており、証券取引等監視委員会は3人の集中購入が証券市場に重大な影響を与えたとみている模様だ。

 文書は昨年3月8日の東京証券取引所におけるカッパ社株の全約定を記載したもの。売買者名は分からないが約定の成立した時間、株価、売買株数が記載されている。

 文書によると、午後2時38分の株価は1707円。その後いったん1703円に下げたほかは、ほぼ一本調子で上昇。大引けの午後3時、この日最高値の1720円をつけた。

 この22分間でカッパ社株は75回売買され、総売買株数は1万5250株。このうち、勤務先から自宅に戻るなどして3人が買い付けた株は5000株を超えていたことが分かっており、全体の約3分の1を占めた。

 午後2時37分までの22分間も株価は上昇したが、上げ幅は3円。総取引回数も37回、総売買株数も5850株にとどまっており、集中購入の与えた影響が浮き彫りになった。

 株価は翌日1774円まで上昇。3人は保有株を売り抜け、10万~40万円の利益を得たことが分かっている。【堀文彦】

 ◇ニュース放送前の株価と売買株数◇

   時 間         株価の推移    売買数

                (円)     (株)

13時52分~14時14分 1706→1701 14650

14時15分~14時37分 1704→1707 5850

14時38分~15時00分 1707→1720 15250

※昨年3月8日。比較のため22分ごとに集計

毎日新聞 2008年1月20日 2時30分

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