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コンビニでレジ袋不要カード導入――FC協・専務理事に聞く<上>(07/10/31)

11月からFC協が一部店舗で導入する「レジ袋不要カード」

 ――どういうものですか。

 東京都杉並区、静岡県掛川市、名古屋市緑区にある309店舗を対象に2008年2月末まで取り組みます。売り場やレジの周辺など5カ所にカードを入れるケースを設置して、お客様が精算の際にそのカードを出せばレジ袋はいらない、という意思表示になるカードです。

 ――そのカードを提示すると割引されたり、ポイントが付いたりしますか。

 いいえ、割引サービスはありません。しかし、このカードの導入で、お客様1人当たりのレジ袋使用量を07年3〜8月に比べて5%程度削減する目標です。今後も対象エリアを拡大する予定です。

 あくまで環境意識を消費者に理解してもらうための措置です。

 ――それ以外にどんな活動をしていますか。

 消費者へのPRとして約4万2000店舗に共通ポスターを貼って呼びかけていますし、月に1度、レジ袋削減ワーキンググループを召集して対応策を検討しています。

 ほかにレジ画面での呼びかけや店内放送など、エコバッグの販売は各社対応です。

 ――各企業の取り組みはFC協として他社に紹介していますか。

 環境委員会の場で情報交換していて、他社に紹介しています。1つ、声のかけかたを紹介して他社に広がったケースもあります。

FC協のレジ袋削減の取り組みを話す海江田哲専務理事

 ローソンの取り組みですが「レジ袋いりますか」と聞いていたのを、「このままでよろしいですか」と聞き方を変えたらレジ袋の削減につながった。そこで環境委員会で紹介したところ、参考に他社が取り入れたケースもあります。

 ――商品の種類にもよりますね。

 その通りです。缶コーヒー1本だったら「そのままでいいですか」と聞きやすいですが、温めた弁当や、おでんなど、コンビニの商品も様々です。お客様が仮にマイバッグを持参しても、おでんなどを容器のまま入れると汚れてしまうこともあります。そんな場合は、レジ袋にきちんと入れてお渡しするのが常識的です。温めた弁当とアイスは2枚のレジ袋に別々に入れてお渡ししたほうがいいでしょう。弁当と新聞の場合など、1枚でも済むものもあります。ケースバイケースですね。

 いままでレジ袋になんでも入れて渡していたのを、必ず声をかけることで削減につなげよう、というのが主旨です。

[10月31日/Ecolomy]

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