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コンビニでレジ袋不要カード導入――FC協・専務理事に聞く<上>(07/10/31)

FC協のレジ袋削減の取り組みを話す海江田哲専務理事

 日本フランチャイズチェーン協会(FC協)加盟コンビニエンスストアが11月1日からレジ袋が不要な消費者用のカードを一部店舗で導入する。コンビニは通勤通学時などの“衝動買い”が多い業態特性から、レジ袋有料化による削減推進には反対の立場だが、協会を挙げて消費者に環境意識を訴える考えだ。FC協の海江田哲専務理事に聞いた。

 ――FC協はレジ袋削減にどう取り組んでいますか。

 レジ袋有料化はコンビニにはなじまない、ということから基本的に有料化による削減運動には反対姿勢です。コンビニの主な商品は弁当や惣菜などレンジで温めてお渡しする商品や、飲み物、氷、アイスクリームなど冷凍冷蔵する商品が多く、品質管理や衛生面から商品の一部としてレジ袋を提供しています。

 消費者の購買動機として、スーパーとは異なり、通勤通学や立ち読みしたついでなどに買い物をする。したがってマイバッグを持参するお客様を見込めないのが実態です。

 ただレジ袋削減について反対しているのではなく、従来からお客様への声かけ運動を進めたり、レジ袋を薄くすることでの排出量削減には取り組んできました。

 昨年6月からは協会統一で声かけ運動に取り組み始めました。

 並行して商品のサイズにあった大きさのレジ袋を使用する、といった取り組みも進めています。

11月からFC協が一部店舗で導入する「レジ袋不要カード」

 ――削減に向けての数値目標を設定していますね。

 2010年に2000年比で、1店舗あたりの使用総重量を35%削減する数値目標を立てました。各年度ごとにも目標を設定、2006年度には20%、2007年度24%2008年度28%、2009年度32%です。

 ――進捗状況はいかがですか。

 2006年度で19.7%、目標に少し届きませんでした。アルバイトが替わってしまったりして、お客様への声かけが徹底されていないケースが多いようです。

 2007年度は何とか目標をクリアするために、11月からはレジ精算の際にレジ袋がいらないことを伝える「不要カード」を導入します。

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