十代で数々の文学賞を総なめにしたライトノベルの新星・日日日(あきら)さんのデビュー作を映画化した「ちーちゃんは悠久の向こう」が19日公開され、主演の林遣都さん(17)と仲里依紗さん(18)が都内の劇場で舞台あいさつした。林さんは「この日を迎えられてほっとしています。一人一人に感想を聞きたい気持ちでいっぱいです」と緊張気味に話していた。
林さんは昨年、映画「バッテリー」で天才投手役を好演、日本アカデミー賞・新人俳優賞も受賞した期待の若手俳優。仲さんは、劇場版アニメ「時をかける少女」の主人公・紺野真琴役の声優で主演、映画「ガチボーイ」や「純喫茶磯部」などの公開が予定されている注目の女優だ。
映画は、高校生の「ちーちゃん」こと歌島千草(仲さん)と「モンちゃん」こと久野悠斗(林さん)は仲の良い幼なじみ。オカルト好きのちーちゃんが、モンちゃんを連れて、“学園七不思議”を探っているうちに、周りで次第に不思議な出来事が起こり始める。二人の恋の行く手には衝撃的な結末が待っていた……という恋愛ファンタジー。映画「世界の中心で、愛をさけぶ」などで助監督をつとめた兼重淳さんの初監督作品
客席は若い女性客で立ち見が出るほどの盛況で、仲さんは「見渡す限りモンちゃんファンみたいな! 『すごいなあコレは!』って感じ」と驚いた様子。好きな女性のタイプを聞かれた林さんが「ええっと……、好きになる人は…、元気で、常識がある……」としどろもどろになると、仲さんが「みなさーん、メモって下さーい! 元気で常識がある方ですよ!」と突っ込み、意気の合ったところを見せていた。
テーマ曲「空に光るクローバー」は、「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」で注目を集めた奥華子さんが提供。映画は、シアターN渋谷、シネマート新宿など全国でロードショー公開される。【栗原拓郎】
2008年1月19日