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永久凍土 急速に解け始める

独立行政法人の海洋研究開発機構の研究グループは、平成9年からロシアのシベリア東部で現地の研究機関などと共同で永久凍土の観測を続けてきました。その結果、夏場に解ける永久凍土の表面の層の厚さが、以前は1メートル20センチから30センチ程度だったのに対し、4年前から2メートルを超えるようになり、永久凍土が急速に解け始めていることがわかりました。この間の永久凍土の地中の温度を調べると、ここ数年急激に上昇し、おととしにはマイナス1.5度と、この30年間の平均よりも1度以上高くなり、過去最高を記録しました。研究グループによりますと、現地では永久凍土が解けて地表面が水浸しになることで、植物が十分に育たず、森林が茶色く変色するなどの影響が出始めているということです。研究グループでは、気温の上昇に加えて雪の降る時期の変化などが原因とみていて、海洋研究開発機構の大畑哲夫プログラムディレクターは「永久凍土が解けることで地中に閉じ込められたメタンが放出され、さらに温暖化を加速するおそれがあり、早急に実態を把握する必要がある」と話しています。
もどる1月18日 19時2分
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