将棋道

　新しい年がスタートしました。
　ブログをほったらかしにして、もう誰も見てくれていないと思ったら、若干のアクセスが感動でした。

　昨年は、女流将棋界が新聞・雑誌・インターネットに取り上げられる騒動になってしまいました。相撲界など他業界の騒動は読者・視聴者として見慣れていたものの、まさか自分達が当事者になるとは思ってもいませんでした。内側からの視点は斬新で、初めての出来事で本当に困ってしまい、決して上手に対処できたわけではありませんでしたが、なんとか落としどころにたどり着くことができました。
　思い出すと、「これからも将棋連盟にいたい」と声を上げたとき、「これからも一緒に頑張ろう」とか「そう思ってくれてありがとう」と先輩や親しい棋士が言ってくれたことが、何よりうれしかったです。仲間はここにいると確信できて、とても温かくて、感謝の気持ちでいっぱいでした。
　事実は小説より奇なり？女流独立騒動がいつかノンフィクション小説になったら、
懐かしく読めるような気がします。

　さて、仕事初めは1月4日の『新春女流フェスタ』でした。女流棋士の顔で「福笑い」をやろう！罰ゲームは顔に墨で・・・いろいろ想像して一部で盛り上がっていた企画は、当然ボツになりました（笑）が、事故もなく楽しく開催することができました。ご来場くださいました皆様には、本当にありがとうございました。

　今年の目標は、普及は「将棋を知らない子供達に、気楽に楽しく将棋を始めてもらうこと」「保護者の方に、負ける経験が大切だと伝えること」です。自分の勉強は、将棋だけでも課題が山積ですが、対局や研究会にはテーマを決めて準備して臨みたいとか、茶道を通じて人様に喜んでもらえる「おもてなし」を学びたい、などなど。終わりのない課題が多いので、一生勉強する覚悟です。