2008年1月18日 20時11分更新
精神医療の基幹病院として位置づけられている県立丸亀病院のあり方を検討する委員会が18日高松市で開かれ、6つある病棟を4つに減らし民間では十分でない分野に特化した医療を提供することなどを盛り込んだ提言の素案が示されました。
この検討委員会は、累積赤字があわせて100億円を超える県立の5つの医療機関の見直しの一環として、香川県が今年度立ち上げたものです。
会合で、今後の方向性を示す提言の素案が事務局から示されました。
それによりますと、丸亀病院は、現在6つある病棟を4つに減らし民間では十分でない分野に特化した医療を提供することを基本方針としています。
具体的には、▼症状が急激に悪化した患者を治療する「救急医療」や「急性期医療」に2つの病棟をあてるなど、高度な医療体制が必要な分野に重点的に取り組むこと。新たに▼20歳未満の患者とストレスによるうつ病などの治療する病棟を置くことが盛り込まれています。
またこれらに当てはまらない人でも直ちに退院できない患者が入院する病棟も置かれます。
しかし全体で現在321床あるベッド数は削減されるということです。
検討委員会では、この素案をもとに今年度中に意見書をまとめ、県に提出することにしています。