静岡放送局

2008年1月18日 19時7分更新

授業料負担し医師を確保

焼津市は、市立総合病院で働きながら、浜松医科大学の大学院で学ぼうという医師の授業料などを市が負担する制度を作り、18日、浜松医科大学と協定書を取り交わしました。
焼津市立総合病院は、今年3月に循環器科の医師が全員、退職することになっているなど、医師不足が深刻になっています。
このため、焼津市は病院で働く医師が、大学院で医療の知識や技術を学ぼうとする際、入学金や授業料を負担する制度を作りました。協定では、大学院に通う医師は、焼津市立総合病院に籍を置き、業務として派遣される形で通い、個人別のカリキュラムで専門的な知識を学んだり、臨床的な研究を進めたりします。
今のところ、3人ほどが制度を利用すると見込まれ、市では平成20年度の当初予算案に250万円を計上することにしています。
市の担当者によりますと、自治体が医師の学費を負担する制度を設けるのは、県内では初めてで、医師が病院に定着してくれるものと期待しています。