2008年1月18日 21時50分更新
地域医療のあり方について検討している県地域医療対策協議会が秋田市で開かれ、大学在学中に修学資金の貸与を県から受けた学生を県内の医療機関にどう配置するかについて専門の部会を設置して調整していくことを了承しました。
秋田県は在学中の医学生に必要な資金を貸し出す制度を設けていますが、医師免許取得後に9年間県内の医療機関に勤務すれば返還義務が免除されます。
この制度ではこれまで医師免許を取得したばかりの若い医師は自主的に勤務先の病院を決めることができましたが、去年12月の県の条例の改正で9年間のうちの4年間を、知事が指定する医療機関で勤務することが貸与の条件に加わったほか、地域や診療科によって偏在が著しい状態が生じていることから県は対応を検討していました。
18日の協議会で県は貸与を受けた医師の配置を調整する協議会の専門部会を新たに設けることを提案し了承されました。
専門部会は大学や医師会、病院協会などの関係者がメンバーとなる予定で、協議会は今後、専門部会の設置の時期や検討内容を調整することにしています。
県は新しい専門部会での検討を元に医師の配置を適切に進めたいとしています。