新作Xbox 360「Live For You!」の発売が決定した「アイドルマスター」のイベント「Go to the NEXTSTAGE!! THE IDOLM@STER GREAT PARTY@TOKYO」が、10月28日、渋谷O-EASTで開催された。当日は、出演声優の今井麻美、中村繪里子、仁後真耶子、平田宏美、若林直美、下田麻美、滝田樹里らが参加。新作「Live For You!」の紹介や、webラジオ「ラジオdeアイマSHOW!」特別版の公録を中心としたトーク、コロムビアミュージックエンタテインメントから発売中の「MASTER ARTIST」シリーズ収録の新曲ライブなど、盛りだくさんの内容となった。アイマスのイベントといえば雪というイメージがあるが、イベントが開催される週末には台風が来襲。天候が心配されたが、アイマスパワーが台風もねじまげ? 快晴の中での開催となった。好天にも恵まれ、会場には電話予約の大激戦を潜り抜けた1000人以上のファンが集結した。
イベントの冒頭では、家庭用版の坂上陽三プロデューサー(若林がガミPと命名)が登場、期待の新作『Live For You!』を紹介した。『Live For You!』はライブシミュレーター的な内容になるが、同梱品としてアニメDVDが制作されていることが発表され、会場のファンは大いに沸いた。また、この時は坂上プロデューサーがうっかり言い忘れたのだが、新作にはこれまでイベント限定キャラだった事務員の音無小鳥(滝田樹里)も登場するとのことだ。そしてトークパートで非常に盛り上がったのがWebラジオ「ラジオdeアイマSHOW!」の特別版として行なわれた「シブヤdeアイマSHOW!」。下田・滝田の若手コンビがこの日限定のパーソナリティとなって、いつもとは一味違った内容だった。このコーナーで活躍したのが、番組内で“腕相撲最強伝説”を築き、“まっちょちょん(マッチョ+まよちょん)”という本人にはありがたくない称号を得ている仁後真耶子。公録中には腕相撲コーナーが行なわれ、平田宏美、若林直美が仁後に挑戦! マッチョキャラを譲る素振りを見せながらも「基本的に負けず嫌いだから!」と2人を瞬殺。会場は大いに盛り上がったのだった。トーク後には朗読劇が行なわれたが、こちらは勘違いから社長になった音無小鳥、そしてその補佐の亜美・真美が、所属アイドルたちに無茶なイメージチェンジを求めるというもの。内容は二択の中から客席がリクエストするのだが、“「ウホッいい男」な感じの真”、“帰国子女で赤ちゃんな春香”などの無茶振りに奮闘する姿に、会場は爆笑の渦だった。
ライブパートではコロムビアミュージックエンタテインメントからリリースされている「MASTER ARTIST」シリーズ収録の新曲を、それぞれが初披露。「キラメキラリ」(仁後)、「I Want」(中村)、「スタ→トスタ→」(下田)、「いっぱいいっぱい」(若林)、「迷走 Mind」(平田)、「目が逢う瞬間」(今井)、「空」(滝田)という順番だったが、歌の面で度肝を抜いたのが、中村の「I Want」。演じる春香のイメージを覆しかねないほどの激しいナンバーだったが、アドリブでの高笑いまで飛び出すテンションに会場は大熱狂で応えていた。下田の「スタ→トスタ→」では曲の流し間違いというアクシデントもあったが、「アクシデント!! これもライブの醍醐味だぜっ」(下田)と切り返して場を繋ぎ、客席もそれに応えるようすからはステージ慣れと確かな成長が感じ取れた。だが、今回の目玉はやはり、初のオリジナル曲でステージに立った滝田樹里。先輩たちに囲まれてトークでは緊張の色を見せながらも、まっすぐに歌い上げる「空」には客席も思わず聞きほれているようすだった。ライブの締めには、7人全員が揃って「i」を熱唱。客席も巻き込んで、大きな盛り上がりとなっていたのだった。このあとの抽選会も出演者のトークをふんだんに盛り込んだもので、赤羽でのシークレットライブを思い出すような、手づくり感のあふれる内容だった。この日のイベントはここで幕を閉じたが、翌週の大阪会場と東京の追加公演、そして年明けの「Live For You!」発売と、これから続くアイマスの「NEXT STAGE」から目が離せない。
取材・文/中里キリ
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