救急搬送 格差最大30分/国頭47・9分 石垣19・2分
県内十八の救急隊が事故現場などに到着し傷病者を病院に搬送するまでの収容平均所要時間が二〇〇六年、地域によって最大で約三十分の差があったことが、県消防防災年報で明らかになった。収容平均所要時間は最短の石垣市消防本部が一九・二分、最長の国頭地区行政事務組合消防本部は四七・九分かかった。交通事情が悪く、医療機関から遠いへき地救急の課題が浮き彫りとなっている。
県内の救急医療体制について話し合う県救急医療協議会が九日、県庁内で開かれ、県が策定中の保健医療計画のうち救急部門について意見交換した。消防隊別の収容平均所要時間は、「急病」「交通事故」「一般負傷」「その他」の四つの事故種別ごとに割り出した。
急病の県平均所要時間は二九・二分。最も所要時間が短い石垣市と最も長い国頭地区では三〇・二分の差があった。交通事故で所要時間が最も短いのは宮古島消防本部で二三・五分、最長は国頭地区の五〇・四分。
国頭地区は事故種別の四種別すべてで最も長く時間を要した。四種別の合計で、所要時間が最短の石垣市との差は二八・七分だった。