神戸放送局

2008年1月18日 19時16分更新

搬送拒否 救急医療態勢を検討

先月、姫路市で、救急車で搬送され、17の病院に受け入れを断られた男性が死亡した問題を受けて、行政と医療機関の関係者が今後の対策について話し合う検討会が開かれました。

この問題は先月6日、姫路市で自宅で血を吐くなどして救急車で搬送された男性が市内や周辺にある17の病院に受け入れを断られ、およそ2時間後に運び込まれた病院で死亡が確認されたものです。この問題を受けて今後の対策を話し合う検討会が、18日姫路市防災センターで開かれ、市や兵庫県、それに医療機関の関係者、あわせておよそ20人が出席しました。検討会では、深刻な医師不足などで救急医療態勢を十分に整えられない病院が数年前から増え、各病院に大きな負担がかかっていることなどを指摘する意見が出されました。
その上で今後の対策として、▼ベッド数が30以上の現在の救急病院以外にベッド数が10ほどの小規模な救急病院を新たに設置することや▼消防局が各病院の当直の医師の専門分野を迅速に把握できるシステムを、つくるなどの案が出されたということです。
検討会では来月中旬にも会合を開いて、具体的な対策をまとめることにしています。