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マッハ7の高速高温に耐える紙飛行機 東大で実験

2008年01月18日01時32分

 宇宙ステーションから地球に飛ばす紙飛行機の検証試験が17日、東京大柏キャンパス(千葉県柏市)にある実験用超高速風洞であった。

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極超音速風洞実験装置にセットされる約8センチの折り紙飛行機(中央)=17日午後、千葉県柏市の東京大学柏キャンパスで

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折り紙飛行機を手にする日本折り紙ヒコーキ協会の戸田拓夫会長=17日午後、千葉県柏市の東京大学柏キャンパスで

 同大と日本折り紙ヒコーキ協会(本部・広島県福山市)の共同研究。ガラス質の薬液で耐熱性、強度を高めた超越紙という紙でスペースシャトル形に折った長さ約8センチの紙飛行機を使った。風洞のマッハ7(秒速1.2キロ)の高速気流に12秒間耐えた。先端の温度は約200度に達した。実験の風圧と熱は実際に予想されるより厳しい条件という。

 実際には長さ30〜40センチ、重さ30グラム以下の紙飛行機を使い、高度約400キロの国際宇宙ステーションから船外活動中の宇宙飛行士に投げてもらう計画。実験にあたった鈴木真二東京大教授(航空宇宙工学)は「実現性にかなり自信がついた」と言う。

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