太田市八幡町の総合太田病院(富士重工業健康保険組合運営)産婦人科が4月以降、出産の受け入れを休止することが17日、同市議会教育福祉委員会で報告された。
市健康福祉部によると、昨年末に同病院から新年度の医療体制の報告があり、産婦人科医師5人のうち2人が退職し、3人では十分な分娩(ぶんべん)態勢が敷けないとして、4月以降の出産受け入れ休止が伝えられた。現在、通院中の妊婦には別の医療機関を紹介しているという。
一方、内科も4月以降、現在の医師6人のうち、4人が大学医局に引き上げられ、2人体制となることから、夜間対応が不可能になるとしている。
同病院は「産婦人科はもう1人確保できれば、出産受け入れは可能なので、医師確保に努めたい」としている。同委員会は市に対し「医師確保を県に働きかけるなど全面的に協力してほしい」と要望した。【佐藤貢】
毎日新聞 2008年1月18日