徳島市民病院は16日、第1期工事が完了した新病棟でヘリコプターによる患者搬送訓練を実施した。県消防防災航空隊の防災ヘリから屋上のヘリポートで患者を受け取り、手早く搬送するなど、病院職員ら約40人がてきぱきと動き、「もしも」の場合に備えた。
登山中に滑落事故に遭った患者を、同隊のヘリ「うずしお」でピックアップして搬送するという想定。ヘリに乗り込んだ医師から病院に、患者の状況が伝えられ、病院側も受け入れ態勢を整えた。ヘリが近づくと、搬送用のベッドの寝具が強風にあおられ、職員らは慌てて体で押さえ込み着陸を待つ。ヘリの隊員から患者を受け取ると、スロープを駆け下りてエレベータに乗り込み、病棟内のICUに手早く搬送した。【深尾昭寛】
毎日新聞 2008年1月17日