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障害者取り押さえ死、遺族が警察官を刑事告訴へ 佐賀

2008年01月15日21時34分

 佐賀市の路上で07年9月、安永健太さん(当時25)が警察官に取り押さえられ、直後に死亡した問題で、遺族が15日、取り押さえにかかわった県警佐賀署員数人を、特別公務員職権乱用等致死容疑で佐賀地検に17日にも告訴することを明らかにした。

 安永さんは佐賀市の国道で自転車を運転中、バイクに追突して転倒した際、複数の警察官に取り押さえられた。県警は、安永さんが暴れるなどしたため手錠をかけて保護したもので、暴行はなかったと説明している。

 これに対し、遺族の代理人は(1)警察官が知的障害のある安永さんを「挙動不審者」として追跡し(2)さらに取り押さえて暴行し(3)その後、後ろ手に手錠をかけ、その結果、死亡させたとして、特別公務員職権乱用等致死罪にあたると主張している。佐賀地検は遺体を九州大学で司法解剖して、死因の特定を進める。

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