 | 紙飛行機 “宇宙から帰還” 実験を行ったのは、航空宇宙工学が専門の東京大学の鈴木真二教授と日本折り紙ヒコーキ協会のグループです。実験には長さ7センチ、幅5センチ、スペースシャトルに似せて折った紙飛行機を使い、材料の紙は耐熱性や強度を高めるためにガラス加工されています。実験のきっかけは、折り紙ヒコーキ協会のメンバーが、火の玉のようになって大気圏に突入するスペースシャトルを見て、「軽い紙飛行機なら大気との摩擦も小さく、燃え尽きずに地上に戻ってくるのではないか」と考えたことでした。実験では、空気を音速の7倍まで加速することができる風洞実験装置の中に紙飛行機を入れ、耐久性などを調べました。その結果、音速を超えた瞬間から紙飛行機の先端が衝撃波でわずかにつぶれましたが、10秒間の実験では燃えたり、大きく壊れたりすることはありませんでした。鈴木教授は「実際に大気圏に突入するときはもっと厳しい条件になるが、地上に戻ってくる可能性を示すことができた。実験を重ねて理想的な紙飛行機の形などを探り、将来、日本人宇宙飛行士に宇宙から飛ばしてもらいたい」と話しています。   | 1月17日 19時16分 |
|  |  | 紙飛行機 “宇宙から帰還” 1月17日 19時16分
| | |  |
|