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【岐阜】笠松の「木馬」さらば 羽島郡消防本庁舎の塔撤去、耐震強化で2008年1月16日
羽島郡広域連合消防本部の本庁舎(笠松町)で、5−7階部分にあたる塔の撤去工事が進んでいる。庁舎は特徴的な形から「木馬」や「怪獣」に見立てられて親しまれていたが、“頭”と“しっぽ”にあたる2つの塔が、撤去に伴い、その姿は見られなくなった。 工事は庁舎の耐震性向上のためで、昨年12月に着工。今月末までに塔の撤去が終わる。 現在の庁舎が建てられたのは1975年3月。昔ながらの火の見やぐらを模して高さ約30メートルの塔が建てられた。当初から火の見やぐらとしては使われず、85年ごろまでは消防隊員の訓練場として使用されていたが、現在はそうした用途もなくなっている。 2006年に庁舎の耐震性能を調べたところ、震度5程度までは耐えられるものの、塔を撤去して建物全体の重心を低くすれば、より高い耐震性を得られることが判明、撤去が決まった。塔の撤去後は07年度中に1−3階部分の補強工事を行い、庁舎の耐震強化が完成する。 庁舎を完成当時から知る笠松町の間宮聡副町長は「岐阜市方面から帰ってくる時によく目立つ塔で、『笠松にはトロイの木馬がある』と自慢だった。なくなるのは寂しいね」と感慨深そうに話した。 (若原隆宏)
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