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で、ホントのところはどーなのよクジラアンケート

で、ホントのところはどーなのよ
 クジラアンケート最終結果

「で、ホントのところはどーなのよ クジラアンケートに答えてね。」 (アンケートの趣旨参照)への総数16,697名(*)、 たくさんの方々に参加して頂きありがとうございました。
(*)有効参加者(お一人の方で何度も出された方を1人と計算した数です)

アンケートの集計は下記の通リです。

Q1. クジラを食べたことがありますか

あるないわからない
83.5%13.0%3.4%

Q2. あなたは、どのくらいクジラを食べたいと思いますか

売っていたら
きっと買う
買うことがあるかもしれない買わないと思う
23.3%44.9%31.9%

Q3. 国際的に信頼のある国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、捕鯨対象の全てのクジラが絶滅危惧種か準危急種だということを、ご存じでしたか。

知っていた知らなかった
57.2%42.8%

Q4. クジラが哺乳類で一回に一頭しか子どもが生めないので、魚のようにはふえないということを知っていましたか。

知っていた知らなかった
67.3%32.7%

Q5. 調査捕鯨で税金が毎年10億円投入されているのをご存知でしたか

知って
いた
知らなかった
13.8%86.2%

Q6. 南極海がクジラのサンクチュアリー(禁漁区)に指定されていることをご存知でしたか

知っていた知らなかった
30.9%69.1%

Q7. グリーンピースがクジラのことだけではなく、地球温暖化や森林保護などの地球環境保護に取り組んでいるNGOだということを知っていましたか

知っていた知らなかった
63.7%36.3%

グリーンピース・ジャパンへの貴重なご意見も数多く頂戴しました。
「こどもの頃、給食でくじらをたべた。」というご意見がとても多かったです。やはり皆さん給食を通して、クジラとの接点の方が多いのですね。また、「今まで知らなかったことが多く、勉強になった。」「クジラが泳いでいるところを見てみたい。」、そして少数ながら「グリーンピース、がんばって。」というご意見もいただきました。

さらに、以下のようなご意見、ご質問も多かったです。

「クジラの数が増えている話もきくが・・・。本当はどうなの?」
「なぜグリーンピースが商業捕鯨に反対なのか理解できません。」

「捕鯨に関して、実際に何が正しいのかよく分かりません。」

グリーンピースでは、クジラの問題は、海洋生態系問題として捉えています。クジラは生態系を成す一部の種に過ぎませんが、過去に過剰な乱獲が行われ、絶滅に瀕する種も多いことから、生態系保護のひとつとして焦点を当ててきました。そして、クジラは、商業捕鯨(大規模な工業的捕鯨、流通システム)のシステムにはなじまない野生の海洋哺乳類である、というのが私たちの基本的な主張です。

「クジラの数が増えている話もきくが・・・。本当はどうなの?」というご意見に対して

クジラの数が増えている、と、水産庁などの捕鯨推進派が大きく宣伝をしていますので、おそらく、テレビ、新聞、雑誌などでご覧になったのでしょう。例えば、水産庁の Webサイト には以下のような記述があります。
http://www.jfa.maff.go.jp/kakubu/kanribu/enyouka/hogeihan/column/yushin.html

「lWCでは、例えば、南氷洋ミンククジラの推定生息頭数は76万頭以上であることが合意されて、毎年2干頭以上100年にわたって捕獲しても安全であるとの試算がなされています。」

しかし、これは正確ではありません。

IWC(国際捕鯨委員会)の科学委員会において、ミンククジラの数については、1992年に、それまでに得られた調査結果を基にして南極海域を6海域に区切って得た数字の合計として、「約76万頭(信頼区間95%)」という数字が算出されました。しかし、各海域の調査の進行具合が不揃いな段階で求めた推定生息数を単純に合計して「南半球全体の数」をつかんだと言っていいのか、そもそも統計処理の方法が不十分ではないのかといった議論が、IWC科学委員会でも続いています。現在この算出法の問題点を見直す作業が進んでおり、2003年のIWC総会(ドイツ開催)までに、それが発表されることになっています。IWCの事務局 Webサイトでは、76万頭という数字の下に、「見直し中(Under Revision)」と書かれています。)
http://www.iwcoffice.org/Estimate.htm

 また、水産庁が盛んに宣伝している、「クジラが増えすぎて、魚の数が減っている。」といういわゆる「食害説」に関しては、資源解析や魚類学の研究者などから、一面的な主張ではないかという批判が相次いでいます。

 また、国内の複数の市民団体も「私たちは現在水産庁が"捕鯨再開の必要性"の根拠として喧伝している「クジラによる漁業資源の食害説」について、声を揃えて異議を申し立てるものです。」とする、共同声明を発表しています。
(WWF、クジラ保護連絡協議会、国際動物福祉基金、イルカ&クジラ・アクションネットワーク、クジラ問題ネットワーク、グリーンピース・ジャパン、食品汚染を考える市民の会による共同宣言[WWF のWebサイト]。)

「なぜグリーンピースが商業捕鯨に反対なのか理解できません。」「捕鯨に関して、実際に何が正しいのかよく分かりません。」というご意見に対して。

この原因のひとつとしては、捕鯨を推進する人々(主に水産庁)、動物保護団体、そしてグリーンピースのような環境保護団体の間の議論が非常に分かりにくくなってしまったことも考えられます。もちろん、グリーンピースとしても、私どものキャンペーンのコミュニケーションに不足があったことを認識し、組織全体としての反省が必要と考えています。ご意見を真摯に受け止め、改善していきたいと思います。

また、グリーンピースは、日本の捕鯨だけが駄目といっているわけではなく、過去に鯨を多く取ってきた欧米諸国にも反省を促しています。例えば、2002年4月にストックホルムで反捕鯨国の会議がありました。この会議で私たちは、元捕鯨国で現在は反捕鯨国と呼ばれる国の代表に対し、この点の認識と反省をきちんとした上で反捕鯨の主張をすべきとの申し入れを行っています。

今後もこのような活動を続けていきます。その一方で、グリーンピース・ジャパンとしては、将来を見据えた上で、 日本が地球の海洋生態系保護にどう責任を果たしていくのか、という議論を喚起し、皆様とともに考えていきたいと思います。

「海の生き物で、哺乳類だからと言ってくじらの捕獲についてだけ騒がれるのはおかしい」というご意見もありました。

私たちも全くおかしいと思います。グリーンピースは核問題、森林問題、有害物質問題、地球温暖化問題など他の環境問題にも世界的に取り組んでおります。調査、レポートの発表、抗議行動、などをこれらの分野でも精力的に行っています。報道関係の方々には是非、クジラ問題以外の私たちの活動にも注目して頂きたいです。

「地球環境保護は人類、生物にとってとても大切なこと」というご意見も目立ちました。

私たちもそう思います。この基本に立ってグリーンピースは、これからもがんばっていきたいと思いますので、是非応援してください。

「日本の食文化も大切にしていけたら」というご意見

グリーンピースは、いかなる国のいかなる食文化に対しても、そのことを反対することはありません。 また、クジラを食べることに反対もしていません。ただ、それが自然環境などに重大な影響を与え、そのまま対策をとらないと将来的に人間に対しても影響が及ぶようなことがあれば、原因に立ち戻って解決すべきだと考えます。

「クジラが浜に打ちあげられて死んでしまうこと」に関するご意見

浜に打ち上げられたクジラ類について、水産庁は、寄生虫や腐敗といった保健衛生的な側面から、食品利用については控えるようにとの指導をしています。
 打ち上げられた原因については、いまのところ明らかにはなっていません。
 一頭だけがうち上がっていた場合、なんらかの病気が考えられ、数頭でうち上がった場合は、 リーダー格の一頭が本当になにかトラブルを起こしていて、その他は追随したためにうち上がったと考えられるという、 研究者もいます。
 その他、クジラの座礁については、海洋汚染や地球温暖化などの他の環境問題とのかかわりを指摘する声もあり、 海洋や生態系に何が起こっているかに今後も注目していく必要があります。 そしてその原因が人為的なものであれば、取り除く努力が必要です。
 ただ、打ち上げられたクジラを食べることを歓迎する、とはいえません。それは、有害物質の汚染の可能性が高いからです。 マッコウクジラは、エサの関係もあって、体内に自然界に存在する水銀を蓄積しやすいことがわかりました。2000年、2001年と、水産庁による「調査」捕鯨で三陸沖のマッコウクジラが捕獲されましたが、マッコウクジラの肉にはWHO(世界保健機関)の暫定基準値の4倍もの水銀が検出され、販売が中止されました。マッコウクジラ自身は、水銀を無害化する酵素を持っていると考えられています。
 また、日本の研究者によって、日本近海のクジライルカ類の肉や内臓から、高濃度のPCBやDDTが検出され、学会でも発表されています。
 これらの汚染は、棲息海域、餌、あるは一頭一頭の体質や個性によって、濃度の高低が表れるようです。
 クジラやイルカの汚染については、以下のページにさまざまな情報が公開されています。 食品汚染を考える市民の会

「このアンケート調査は設問が不適切であるように思われます。」というご意見

現在、国内では、クジラ保護あるいは捕鯨問題についての議論があまり行われることなく、人々の関心も薄れてきているように思われます。このひとつの原因としては、捕鯨を推進する人々(主に水産庁)、動物保護団体、そしてグリーンピースのような環境保護団体の間の議論が非常に分かり難くなってしまったことも考えられます。もちろん、グリーンピースとしても、私どものキャンペーンのコミュニケーションに不足があったことを認識し、組織全体としての反省が必要と考えています。

そこで、グリーンピース・ジャパンでは、昨年11月から月に2回「クジラ問題を語る会」と題し、大学の先生などをお招きし、議論する場所を設け、積極的に対話をしながらコミュニケーションを図ってきました。2002年5月までに計10回行い、のべ200名以上の方にご参加いただきました。

このアンケートも、捕鯨の問題について皆さんの気持ちやご意見を伺うとともに、グリーンピース・ジャパンの考え方を知っていただくきっかけになればと考え、企画いたしました。

これまで私たちのクジラキャンペーンは、残念ながら感情的だと受け取られる傾向がありました。そうした中で、わたしたちが一方的にキャンペーンをするだけでは何も伝わらない、みなさんのご意見にまず耳を傾け、コミュニケーションを図る目的でこのアンケートを始めました。そして、これだけ多くの方々に「クジラ問題」についての率直なご意見をいただけたことは私たちの貴重な財産であり、今後のキャンペーンに活かしていきたいと思います。

以下に、意見を頂いた時にWEB上で掲載してもいいという、承諾を得た方々のご意見を約100件、無作為に選びご紹介しています。

いただいたご意見掲載のページへ

抽選と発送のご報告:

たくさんの方のアンケートへの参加に感謝し、携帯ストラップを250追加いたし ました。Tシャツ100名様と携帯ストラップ750名様、合計850名の抽選を6月13日 (木)、グリーンピース・ジャパンの事務所で行いました。6月20日(木)、当 選者の方へTシャツと携帯ストラップを発送いたしました。当選した方、クジラT シャツと携帯ストラップをぜひ使ってください。抽選にはずれた方、ごめんなさ い。

抽選作業
コンピューターで抽選作業
発送作業
発送作業

海洋生態系について詳しいことはグリーンピース・ジャパン 海洋生態系問題サイトをぜひご覧ください。 他のグリーンピース・ジャパンのキャンペーン(有害物質問題森林問題核問題地球温暖化問題)もぜひご覧ください。

これからも、グリーンピース・ジャパンの活動にご支援とご協力の程、 よろしくお願いします。


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