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調査捕鯨船妨害の活動家ら、豪政府が身柄引き受け申し出

  • 2008年01月17日 15:15 発信地:シドニー/オーストラリア
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2008年1月15日、南極海の日本の調査捕鯨船、第2勇新丸(Yushin Maru No 2)の甲板に侵入し拘束された、米国の環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」のメンバーでオーストラリア人のベンジャミン・ポッツ(Benjamin Potts)さん(右から2人目)と英国人のジャイルズ・レーン(Giles Lane)さん(左から2人目)。(c)AFP/SEA SHEPHERD CONSERVATION SOCIETY

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【1月17日 AFP】(一部更新)南極海で日本の調査捕鯨船の活動を妨害したとして環境保護活動家2人が拘束されている問題で、オーストラリアのスティーブン・スミス(Stephen Smith)外相は17日、調査捕鯨船の監視に当たる同国の税関巡視船で2人の身柄を引き取ることを申し出た。

 拘束されているのは米国の環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」のメンバーでオーストラリア人のベンジャミン・ポッツ(Benjamin Potts、28)さんと英国人のジャイルズ・レーン(Giles Lane、35)さん。

 2人の解放をめぐり日本政府は妨害活動の中止を求めたが、シー・シェパード側は拒否。解放交渉は暗礁に乗り上げていたが、オーストラリア政府の協力により事態打開の可能性が出てきた。

 捕鯨船の広報担当者は、シー・シェパードが妨害活動の中止に応じなければ、オーストラリア政府が派遣した同国巡視船「Oceanic Viking」に2人を引き渡す可能性もあるとし、今回の提案を受け入れる姿勢を示した。一方、シー・シェパード側も提案に応じる態度を見せている。

 17日記者会見した水産庁の担当者も、オーストラリア政府の提案について「問題解決へ向けた第1歩」と評価。一方で、調査捕鯨船は2人の解放条件を提示したわけでなく、妨害行為の中止を求めているだけだと述べ、シー・シェパードは調査捕鯨船の立場を誤解していると語った。

 この問題ではオーストラリアのケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相も同日記者会見し、当事者双方に自制を促すとともに、2人の解放へ向けた努力を続けるよう求めた。(c)AFP

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