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【国際】

南京虐殺展示内容で申し入れ 日本政府「事実関係に疑義」

2008年1月16日 21時51分

 【上海16日共同】中国・上海の日本総領事館の隈丸優次総領事は16日、面積を拡張して再オープンした南京大虐殺記念館(江蘇省南京市)について、中国側が主張する30万人という犠牲者数などを念頭に「事実関係に疑義がある展示がある」として、南京市幹部らに見直しを求める申し入れを行ったことを明らかにした。

 旧日本軍の南京占領から70年に当たる先月13日に再オープンした記念館新館は、30万人という犠牲者数を至る所に表記するなど旧日本軍の「非人道性」を強調。

 これに対し、隈丸総領事はこのほど南京市幹部や記念館の朱成山館長らと会談、日本政府の「問題意識」を伝達した。

 この中で総領事は(1)残虐性が強調されており、(日本への)恨みを引き起こすという懸念がある(2)国交正常化以降の日中関係の進展などについての展示が不十分−などと指摘、福田康夫首相の訪中など日中間の「良い雰囲気」が反映されていないとの見方を伝えた。

 

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