- 2008-01-17 (Thu) 14:12
- report
nzドルの動向が気になる輝竜ですコンニチハ。
株一つ買うなり、外貨一つ預金しておくなり、何か一箇所だけでも接点があると、
まともに経済ニュース見るようになるのでいいですね。
それはともかく、先日のTumblr記事の続きというか、
その後いろいろ考えた、のような雑感でアリマス。
最初の記事はコチラ。>Tumblrへの転載について:うちのブログの場合
何かこういろいろ考えていて思ったんだけど、
今回の話題の論点は、Tumblrや転載の良い悪いではなくて、
転載する側・される側・Tumblrのシステム自体の
リスクマネジメントの話な気がする。
リスクマネジメントとか、リスク分析とか、
用語だけ知っていて全然中身はよくわかんないですけども、
「これは後々問題の種になるかも」ということでいいのかな。
まずたんぶらーと転載側の問題と後々問題になりそうな事についてピックアップ。
こんな感じ…?
ネコヒゲの人には「もっとリスク管理について考えたらどうか」とよく言われるので、
そんな私がこんなの書いてるの、苦笑されてそうですよ('△')
Tumblrの抱えている問題
- Tumblr上にメモされたデータは全て公開されてしまう
…個人利用のためのデータ保存をシステム上行うことが出来ない。また、引用元データのポリシーに応じての使い分けがしづらい。結果、Tumblr自体や、利用者がトラブルに遭う可能性がある。
↑デフォルトで『非公開』もしくは『自分以外に非公開』ボタンが
一個あれば問題ないようなヽ(・ω・)ノ
需要があるのに出来ないのがもったいないですね。
転載する側の問題
- データの作者の意向に沿わず転載を行っている場合がある
…作者に掲載差し止め請求などを受け、その対処を行わなければならず、互い時間と感情的(場合によっては金銭的)に消耗する可能性がある。 - 出典やデータの取り扱いポリシーと、データそのものを切り離してしまう可能性がある。
…孫引き転載の場合特に。結果、1)の問題を引き起こす可能性があります。
↑たくさん絵を描かれる方があって、確認なども大変だとは思いますし、
一括管理できたほうがいいし、紹介したいし…などいろいろあるとは思うのですが、
後々のことを考えると、確認と掲載可否の判断はその都度行うか、
個人利用の範疇に収まるような工夫をしたほうが無難そう。
というわけで、並べて考えてみると、Tumblr側、転載する側のリスクは、
対処を行うことでかなり軽減されそうですね。
転載を行う側の具体的な対策については、前回の記事の末尾にまとめてみました。
次は転載される側が、絵を公開することで発生するリスク。
web掲載の場合が一番起こりやすいけど、
どの媒体に発表しても最終的にwebにたどり着く可能性は比較的高いですねえ。しみじみ。
転載される側の問題
- 自分の意図に反してデータを転載・利用される可能性がある
…絵を広く人に見てもらうこととトレードオフですが、どうやって絵を使ってもらうか、という事も著作権の範疇なので、ここで時間的・感情的に消耗する事態になってしまう事も考えられます。描いた人は自然発生的にそういう権利を持っているので、一緒にリスクも発生。 - 上記に関連して、善意の第三者を傷つける可能性がある
…「○○さんの絵が無断で使われてる!」と心配をかけてしまう事が。また、転載した人・第三者間でのトラブルに発展する可能性もあります。絵を公開している本人である自分も対応を行わなければなりませんし、三者ともションボリです。 - 金銭的損失が発生する可能性がある
…サーバー負荷による料金上乗せや追放(<imgタグでの画像直接引用されたときが怖い、特に壁紙などの大判なイラスト)、絵の無断での商用利用など、直接的・間接的に金銭的損失が発生する可能性があります。
こ…こんな感じ?
転載される側については、自分がその立場なので、
主観的だったり冷静に見れていないかも。
ついでに、絵の取り扱いポリシーを明記した場合に
絵描き側では上の問題やリスクがどう変わるか。
- 自分の意図に反してデータを転載・利用される可能性がある→軽減
…自分の意図が明確に示されているので、転載を行わない、という判断をしてもらえたり、意図に沿った形で転載を行ってくれる可能性が高くなり、双方ともに負担軽減に繋がります。お互いニコニコ。 - 上記に関連して、善意の第三者を傷つける可能性がある→軽減
…転載不可のポリシーを採った場合は、著作権者への通報がしやすくなったり、第三者の方にも論拠が示しやすくなるため、対処がスムーズに行われる可能性があります。 CCなどの転載可能なポリシーを採った場合は、少なくともそれに沿った利用をされている場合は、第三者の方も喜んだり安心しつつ見ていることが出来ます。 - 金銭的損失が発生する可能性がある→ちょっと軽減
…サーバー負荷や、絵の無断商用利用に関するリスクは相変わらずありますが、明確に意思を表明しているので、頻度が下がったり、対処を行いやすくはなると思われます。 - 自分に著作権が無いデータまで転載される可能性がある
…一括して転載を許可してしまうと、うちのようなファンアートも載せているサイトはトラブルの可能性が増えるのでした('△')
Tumblrが今回槍玉に挙げられてるけど、
実のところ私は、Tumblr自体は、あんまり問題とは思ってないです。
- 自動で引用元のpermalinkとtitleを併記してくれる。
- Tumblrのサーバー上に保存してくれる。
転載した人が意識していなくても、上の二点を満たしてくれるので、
自分のスタンスとは反しないからだと思います。
紹介していただいているヽ(・ω・)ノと嬉しく拝見しています。ありがとうございます!
余談ですけれども、今自分のところで使っているクリエイティブコモンズのような、
「絵は自由に転載してください、その代わり著作権表示お願いします」
というスタンスをはじめてネット上(というか、拝見させていただいていた絵サイトさん内)で見かけたのは、
イラストレーター/グラフィッカーの師匠田マリ子さんのサイトででした。
オープンですごいなあ、と思った事を覚えています。
また、そういった考え方に関して、とても勉強させていただきました。
当時は英語圏のサイトへの転載が多い時代でした。
もう一個余談で、時々、アジア圏の掲示板などへの転載も時々問題になっているけど、
最近はあちらもポリシーに沿った形で引用してくれることが多くなったなあ。
CCのありがたいところは、いろんな国の言葉で使い方を表示出来るところですね。
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