2008年01月15日

日銀による国債買い切りによって国の借金を減らす政策は何故できないのか 

日銀による国債買い上げや政府通貨発行策などは、2002年から2003年頃に、よく議論されたものである。

不況時に、日銀が、国債等を銀行から、買い上げる、買いオペは、高校の政治経済の教科書にも、書かれているから、何故、日銀が、この政策を行わなかったのか、分からない。

ヴェルナーは、銀行の抱える、国債や地方債、不良債権等を日銀が買い上げる政策(日銀による国債買い切りオペ)を主張していた。

ヴェルナーの主張を要約すると。

1 日銀が、銀行に、お金、通貨を供給しても、お金が、実際に、市場に流れるのは、銀行が、融資を行うときである。

2 潜在成長率が、充分に高ければ、お金の量を増やしたところで、インフレにはならない。(デフレを修正する程度のインフレなら良い)

3 お金が、投機分野ではなく、製造業などの生産的分野に投資されるなら、景気回復効果がある。

4 日本経済は、国債不況、量的クラウディングアウトに陥っている。

(銀行が、国債を買い込んだ分だけ、民間に、お金を融資する事が出来なくなる。)

5 80年代以降、お金のまわる率は、一定しており、変わっていないが、投機分野に、投資される、お金が多くなっている。

お金が、不動産投機などの、投機分野で、まわっていることが、不況の原因である。

日銀が、行政指導(窓口指導)によって、生産的分野に、融資するよう、各銀行に、支持すれば良い。

と言ったことだったと思う。

1の日銀が、不良債権、国債、地方債などを買い上げる事については、ビルトッテン、マイケルハドソン等が、お金の量を増やせば、インフレを招く、として批判している。

銀行は、借りたお金に利息をつけて、返さなくてはならないため、どこかへ貸し出さなくてはならない。

その結果、インフレが起こると言うのである。(ヴェルナーは、シカゴ学派の影響を受けている、と言う)

当ブログの考えをまとめると、銀行は、投機分野に、お金を投資したほうが、短期間に利益を得られるため、不動産取引等の、投機分野に、投資するだろう。

その結果起こるのは、インフレではなく、バブルである。

アメリカで、住宅バブルが崩壊し、中央銀行が、金融機関を救済するため、お金の量を増やしたところ、投機マネーが、実物に向かうことによって、物価高(インフレ)、ドル安、原油高を招いた。

お金の量と物の量のバランスが取れていれば、極端な、インフレにはならない。

製造業など、生産的分野が、物を製造していれば、良いのである。

日本では、まだ、製造業が生き残っていると考えられるから、潜在的経済成長率が、高いと考えられるが、現在、原油価格が、高騰し、生活必需品の価格も、高騰している。

現在、お金の量を増やす政策を行えば、70年代に、オイルショックの際に、日銀が、マネーサプライを増やしたために、狂乱物価を招いた、ように、同じ失敗を繰り返す可能性も高い。

90年代に行われた、無駄な公共事業の結果、国債金利を低く抑えておかないと、財政破綻し、国が破産する。

そのために、日銀は、政策金利を低く抑えてきた。

日銀の低金利政策の結果、資金が、金利の高い、海外へ、流出した。

政策金利の中心は、無担保翌日物、と呼ばれる、今日借りて、明日返す、と言う、超短期の資金の貸し借りが、行われている、無担保短期市場での金融機関どうし資金を融通する際の金利、コールレートである。

日銀は、この短期市場に、資金を供給する事によって、コールレートを操作するのである。

日銀が、コールレートを操作するための資金は、主に、民間の銀行から、短期国債を買うことによって、得られる。

これによって、銀行に、資金が、供給されれば、銀行の所有する、お金の量が増え、各金融機関は、どこからお金を借りても、よく、なるべく、低金利で、お金を借りようとするから、コールレートを低く抑えることが出来る。

この際、日銀が、短期国債を買うオペは、現先買いオペと言われ、一定期間後に、銀行に、売るもので、買い切ってしまうのではない。

この記事続く。。
posted by 望 at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済

ブログ炎上について 心霊写真を公開する恐ろしいブログもある

ブログ炎上について。荻上チキは、

「もともと人が集まれば、もめごとは一定数存在するもの。母数(ユーザー数)が増えたため」と言う。

「書き手はまず、想定する読者以外にも読まれることを意識すべき。

また、過去の炎上事例から、たとえば道徳的にまずい発言、特定の人たちに対する悪口など、燃えやすいケースを認識しておく必要があるかも」

自分のブログだから、何を書こうと「自由」と思っている人もいる。

ブログを公開する以上、読み手を意識して、書くべきなのは、言うまでもないが、テレビの時事放談等の番組を見て、ブラックニッカウイスキーを飲みながら、政治家、他人、訪問者を罵倒し、「知能」など、意味不明の文字を書きなぐるブログもある。

心霊写真を公開している、ブログもある。

ある女性が、霊気を感じる、と言って、恐ろしがっているから、見たところ、心霊写真だったと言う、ブログである。

霊は、見えない人には、見えないから、気づかなかったのである。

(そう言われてみれば、人の顔のように見えるが、霊であるかは、定かではない、と言うものである。)

また、ボクシングに関する記事で、わざわざ、たてに読む文字を作って、他人を挑発し、叩かれる事に生きがいを感じているブログもある。

「他人の自己満足を叩く」と公言し、あちこちのブログに、「バカ左翼、へたれ右翼」等と称するTBを貼って、迷惑をかけ、削除されると、「バカ左翼、へたれ右翼」と相手を決め付ける、本当に迷惑なブログもある。

これらは、サイコパス、自己愛性人格障害、反社会性人格障害、と思われる、ブログでもある。

(ヤフーブログには、人が多いので、そういう人もいる)

「必ずしも好意的に読んでくれる読者ばかりではないことを知っておくべき」

「謝るべきときは謝り、説明すべきことは説明する。時間の経過とともに沈静化していきますから、その過程で油を注がないことが大切でしょう」

コメント欄での議論を重視しない人は、コメント欄を設置しない、コメント欄を承認制にするなどの設定にすることもできる。

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posted by 望 at 02:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記